【大会情報】決勝戦の激闘を制したヨネックスがクイーンズチームサーキット初代女王に輝く!<最終日結果>

5月1日から5日まで、実業団、大学、高校の女子トップチームが参戦したクイーンズチームサーキット2022<JSPORTSカップ>が埼玉県草加市の草加市スポーツ健康都市記念体育館で開催された。

同大会は、これまで毎年個人戦で開催されてきたクイーンズサーキットを、2ダブルス・3シングルスの結果で勝敗を決める団体戦として実施(個人戦は今年6月に実施予定)。非公式戦ながら、実業団のトップチームから大学・高校の上位校が揃って戦う団体戦はこれまでに例はなく、初の試みとなった。

今回は、S/Jリーグ1・2部で活躍するトップチームが参加したほか、大学からは昨年のインカレ団体優勝の筑波大、準優勝の龍谷大が出場。高校からは、今年3月の高校選抜で団体優勝を飾った柳井商工高や、準優勝のふたば未来学園高、ベスト4の倉敷中央高、そして今大会でベスト8に入った青森山田高の4チームが出場している。また、日本代表選手を多く擁する再春館製薬所と北都銀行は、主力メンバーが海外遠征で不在のため、合同チームを結成して試合を戦った。

5日間で予選リーグ、決勝トーナメントを実施した大会の決勝戦は、日本代表の櫻本絢子、髙橋明日香、宮浦玲奈(上写真・左)/保原彩夏らが主軸となるヨネックスと、昨季のS/Jリーグ2部優勝を果たして今年から1部に昇格した丸杉が争った。

第1ダブルスは、昨年の全日本総合女子ダブルス優勝の宮浦/保原が、丸杉のエースダブルス・川添麻衣子/今井莉子を接戦の末に2-1で制してヨネックスが先勝。続く第2ダブルスは、丸杉の小野美晴/杉村南美が2-0で勝利してポイントを奪い返した。ダブルスは1-1のイーブンでシングルス勝負に持ち込まれると、第1シングルスを2-0のストレートで制したのが丸杉・古川佳奈。第1ゲーム22-20、第2ゲームは11本でヨネックスの木村百伽を退けて、優勝に王手をかけた。

丸杉は第1シングルスの古川が勝利を飾り、優勝に王手をかけた

しかし、ここで底力を発揮したのはヨネックス。第2シングルスに登場した日本代表・髙橋明日香は、第2ダブルスに続き2試合目の登場となったが、疲れを感じさせない動きで丸杉の小西春七を2-0で下す。

すると、第3シングルスに登場したヨネックスの佐藤冴香が、第2ダブルスに続いての出場となった丸杉の杉村を2-0に抑えて勝利。佐藤は「私に回ってくると思っていなかったのでうまく準備をしきれなかったのですが(苦笑)、回ってきたからには『任せなさい!』と思っていました。しっかり勝ててよかったです」と、豊富な経験を生かして優勝に導いている。若手、ベテランの白星で逆転勝利を飾ったヨネックスが、見事クイーンズチームサーキットの初代女王に輝いた。

ベテランの佐藤冴香が第3シングルスで勝利。貫禄を示してチームの優勝に貢献した
4月からの新体制でしっかり結果を残したヨネックス。この勢いを日本ランキングサーキット、全日本実業団などにつなげていきたい

■最終順位

優勝 ヨネックス

2位 丸杉

3位 再春館製薬所・北都銀行 合同チーム

4位 NTT東日本

5位 BIPROGY

6位 七十七銀行

7位 ACT SAIKYO

8位 青森山田高

9位 柳井商工高

10位 東海興業

11位 広島ガス

12位 筑波大

13位 昭和電工マテリアルズ

14位 チアフル鳥取

15位 ふたば未来学園高

16位 三菱電機

17位 倉敷中央高

18位 龍谷大

【お詫びと訂正】

記事内で紹介した高校の参加数について、誤りがありました。今大会は、青森山田高を含めた4チームが参加しております。青森山田高の皆様、大会関係者の皆様にお詫びして、訂正いたします。

取材・文/バドミントン・マガジン編集部

写真/井出秀人

投稿日:2022/05/06

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