【イベント情報】山口茜、園田&嘉村が「レジェンド・ビジョン」でハッスル!!

3月15日、BWFワールドツアー・全英OP(バーミンガム)の最終日、各種目の決勝戦が行なわれる前に「レジェンド・ビジョン」のイベントが行なわれた。5年前の全英OPで発足が発表されて以降、林丹(リン・ダン/中国)、リー・チョンウェイ(マレーシア)、ピーター・ゲード(デンマーク)、タウフィック・ヒダヤット(インドネシア)の4人のレジェンド選手が、世界各地で開催。バドミントン競技の世界的な普及・人気向上を図るイベントだ。

現役トップ選手とレジェンド選手が様々な組合わせでゲームに参加し、一流選手ならではの妙技や、エキシビションでしか見られないペアでのダブルスなどで会場を盛り上げた。日本からは、園田啓悟/嘉村健士と山口茜が参加。園田と嘉村のヘアピン対決は、嘉村が前衛選手の意地を見せて勝利。終盤に行なわれたダブルスの試合では、嘉村が林丹や李龍大(韓国)と組んだり、園田や山口がタウフィックとのペアでコートに立つ場面もあった。

多くの選手が観客を盛り上げる中、やはり、林丹やタウフィックは千両役者。ラリーに疲れた林丹は、休もうとしては何度もコートに戻され、タウフィックは、ダブルスに勝手に加わってトリプルスにしたり、急に相手チームに加わったりと遊び心満載だった。

日本勢でも、嘉村が魅せた。負傷明けであることを忘れさせるようなスマッシュを見せたり、大声をあげてドロップを打ったりと派手なパフォーマンスで会場を沸かせたほか、林丹とのペアでは得意の前衛に入り、大声で「お願いします!」を連呼。ひたすら林丹にスマッシュを打たせるなど、会場の期待に応える演出も見せた。

レジェンド・林丹(右)にスマッシュを連発させた、大物・嘉村健士(左)

現在、新型コロナウイルスまん延の影響により、多くの競技が中止され、バドミントンの五輪レースも中断に入ることが決まり、スポーツ界に閉そく感が漂っている。その中で、一流選手たちが他愛ないゲームに興じて交流を深めて笑顔を見せた今回のレジェンド・ビジョンは、スポーツそのものの楽しみを思い出させてくれる時間だった。

タウフィック・ヒダヤットとペアを組んでゲームを行なった山口茜(左)
園田啓悟(右)もタウフィックと一緒にダブルスを戦った

取材・写真/平野貴也

投稿日:2020/03/15

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