【全英OP2020展望】優勝候補は中国のトップ2!渡辺&東野も久々の実戦で上位進出なるか!?<混合ダブルス>

3月11日から15日まで開催されるBWFワールドツアー・ヨネックス全英OP(イングランド・バーミンガム/Super1000)。格式高い伝統の大会は、今回で110回目を迎える。ここでは、世界トップの誰もが憧れる全英OPの各種目の展望を紹介。最終回は混合ダブルスにクローズアップする。

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【混合ダブルス展望】

第1・2シードには、中国トップ2の鄭思維(ツェン・シーウェイ/上写真右)/黄雅瓊(ファン・ヤーチョン)と王懿律(ワン・イーリュ)/黄東萍(ファン・ドンピン)が入った。全英のタイトル争いは、この2強を中心に進んでいきそうだ。

V候補筆頭は、昨年の王者でもある鄭思維/黄雅瓊。今季も1月のマレーシア&インドネシアマスターズで連続優勝を飾るなど、その強さがブレることはない。この2年間は常に安定した成績を残しており、他ペアにとって世界王者の2人を打ち崩すの至難の業だろう。今回の全英でも順当に決勝戦まで勝ち進みそうだ。

第2シードの王懿律(上写真右)/黄東萍も、今季出場した2大会で決勝に進出。どちらも鄭思維/黄雅瓊に敗れて準優勝に終わったが、王懿律のパワフルな攻撃や、黄東萍の積極的な前への飛び出しは健在だ。今回も上位進出は間違いないが、ポイントとなりそうなのが準々決勝で激突しそうなジョルダン/オクタビアンティ(インドネシア)戦か。ここに勝つと、準決勝では日本の渡辺勇大/東野有紗やチャンPS/ゴーLY(マレーシア)といった強豪との勝負が予想される。

日本のエース、渡辺勇大/東野有紗は第4シードに入った。初戦は韓国のベテランペア、2回戦では保木卓朗/永原和可那とぶつかる可能性が大きい。2年前の全英を制した経験があるだけに、その強みを生かしながら白星をつかんでいきたいが、2人にとってこの全英OPが今年最初の国際大会。懸念されるのは、2カ月以上のブランクがどこまで2人のプレーに影響を及ぼすか。勝敗だけではなく、そのパフォーマンスにも注目したい。

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【日本選手の1回戦】
(世界ランキングは3月10日付)

渡辺勇大/東野有紗(左)
高成炫/嚴惠媛(韓国/29位)

2018年の全英OPを制している渡辺/東野は、2回目の優勝に挑戦する。1回戦の相手は韓国の高成炫(コ・スンヒュン)/嚴惠媛(エム・ヘウォン)。世界ランキング29位ながら経験豊富なベテランペアで、昨年はSuper100の秋田マスターズやカナダOPを優勝している。高成炫のアタックをしっかり返し、自分たちのペースに持ち込めるかが勝負のポイントとなる。韓国ペアに勝利すると、2回戦は保木卓朗/永原和可那とエリス/スミス(イングランド)の勝者と対戦する。

保木卓朗/永原和可那(右)
エリス/スミス(イングランド/12位)

今年1月のマレーシアマスターズではベスト8進出を果たしている保木/永原。2月は個人戦の大会がなく、ペアとしては久々の実戦となる。初戦はイングランド1番手に浮上したエリス/スミス。昨年から試合数を増やし、上位大会でもベスト8に入るなどしてランキングも上昇。今年1月のタイマスターズ(Super300)でも優勝を果たした。今回は地元開催ということで、気合も勢いも十分で挑んでくるだろう。対する保木/永原も、持ち味の堅いレシーブで相手の攻撃をうまくさばくことができれば、勝機は十分に見えてくる。1回戦を勝てば、2回戦は渡辺/東野と韓国ペアの勝者と対戦する。

【全英選手権】

1899年に第1回大会をロンドンで開催。当初は男子ダブルス、女子ダブルス、混合ダブルスの3種目で行なわれた(翌年から男女シングルスも実施)。バドミントンの国際大会としては、最も古い歴史を持つオープントーナメントとして知られている。

1977年に世界選手権が開催される以前は、世界の頂点を決める大会として世界のトップ選手が出場し、多くの名勝負を繰り広げてきた。

日本選手は1960〜70年代にかけて、女子シングルスに出場した高木紀子、湯木博恵、竹中悦子などが優勝。女子ダブルスでも相沢マチ子/竹中悦子、徳田敦子/高田幹子などが頂点に立っている。最近では2016年に女子シングルスの奥原希望、女子ダブルスの髙橋礼華/松友美佐紀が単複W制覇を遂げたほか、2018年は混合ダブルスの渡辺勇大/東野有紗が、同種目日本勢初の優勝。2019年は男子シングルスの桃田賢斗が、同種目初優勝を果たしている。※選手名は当時のもの

桃田賢斗
渡辺勇大/東野有紗
奥原希望
髙橋礼華/松友美佐紀(右)

【過去10年の優勝者】

文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO

投稿日:2020/03/11

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