【バドマガ短期連載〈第2回-1〉】バドマンガ『シャトルアイズ』から学ぶ“パフォーマンスアップ考”

週刊ヤングジャンプ』(集英社)で連載中のバドマンガ『シャトルアイズ』と『バドミントン・マガジン』のコラボ企画! 整体師の息子の鎹項羽(かすがい・こうう)が“目のよさ”を武器に成長していく『シャトルアイズ』はただおもしろいというだけでなく、上達に役立つヒントやノウハウがたくさん描かれています。そこで、元全日本総合王者であり、現在は理学療法士の資格を持ち選手の身体を“診る”プロである片山卓哉氏に、パフォーマンスアップにつながるポイントをシーン別に解説していただきます。第2回は、3話~4話のなかで項羽が取り組む練習メニュ ーをクローズアップ!

※本稿はバドミントン・マガジン8月号(P80-82)に掲載中の記事を編集・再録したものです。より詳しい内容はバドミントン・マガジン8月号をチェックしてください。

【あらすじ(第3話~第4話前半)】

中学3年生の主人公・鎹項羽は整体師の息子で、体を見ることで動きのクセがわかる“目の よさ”を持っていた。ひょんなことからバドミントンの試合を見ることになった項羽は、同い年の世界ジュニアチャンピオン・四乃 流星(しの・りゅうせい)の動きを見て、何を打つか先読みする能力を披露する。そこに興味を持った流星が項羽に声をかけ、試合をすることに。それからすっかりバ ドミントンの虜となった項羽は、ジュニアクラブで練習を始めた。不安や焦り、不慣れな練習にもがきながらも、流星が進学する白陽高校でチームメートになりたいと決意する――。

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【解説】片山卓哉

かたやま・たくや●1972年、静岡県生まれ。越谷南高、中央大を経てNTT東日本に入社。96年、2000年に全日本総合男子ダブルスで優勝。引退後は理学療法士の資格を取得し、総合病院などで勤務。様々な競技のトップ選手の身体作りにアプローチしながら、バドミントンの講習会なども積極的に行なう。16年に独立し、埼玉県川口市に『コンディショニングルームKATAYAMA』を開業。 バドミントンを中心に、初心者から日本代表クラスまでの身体作りをサポートする。

【シーン①】
項羽がジュニアクラブで練習を開始。
フットワーク&ステップを学ぶ

上達Point
ステップやフットワークは“移動の仕方”。
最適なものを選んで自動化できるようにしよう!

初めてジュニアクラブの練習に参加した項羽は、コーチに「ツーステップ」と「クロスステップ」を教わります。バドミントンのフットワークは、これらを含めたさまざまなステップを使い分けて行なうので、いろんなステップを練習で習得しておくとよいでしょう。ただし、コーチが「固執しなくてもいい」という通り「、このときはこのステップを使う」という絶対的な決まりはありません。「こっちのほうが速い」「動きやすい」などは、人それぞれ違うものですから。フットワークはシンプルに、“移動の仕方”と考えるといいと思います。そのほうが柔軟に考えられるでしょう。練習で移動の仕方のバリエーションを増やし、試合では、そのとき何が最適かを瞬時に選んで、動きを自動化できるようになることが理想です。

【シーン②】
4つのメニューを項羽が実践
(フットワーク鬼ごっこ、開脚ジャンプ、反復横跳び、壁打ち)

Menu1.フットワーク鬼ごっこ

上達Point
対人競技のバドミントン。
“縛り”のあるメニューは効果的!

項羽が取り組み始めた4つの基本メニューから上達ポイントを学んでいきましょう。まずは「フットワーク鬼ごっこ」。練習者はコーチの「クロスステップ」または「サイドステップ」の声かけに合わせて、足運びを変えて鬼ごっこをします。バドミントンは対人競技ですから、あらゆる場面、あらゆるショットに対応しなければなりません。そう考えると、こういった“縛り”のあるメニューは普通に行なうよりも効果的。楽しみながら取り組めるので、とくに子どもにはオススメのメニューです。ただし、しっかりと効果的な練習にするためには、体勢を崩さないことや上下運動をしないなど、さまざまなポイントを意識して行なうことが大切です。そして、リズムを大切にし、スムーズな足運びを心がけてください。とくに疲れてきたときは注意しましょう。

Menu2.開脚ジャンプ上達Point
足に課題を与えることで体幹を強化する!

私は大学時代、練習でよくジャンプをしていました。開脚ジャンプも、その一つ。開脚ジャンプはシンプルにジャンプ力が養われるのはもちろん、とくに鍛えられるのは体幹。足をそろえて普通に行なうジャンプでは、足の筋肉に頼った使い方をする場合があるのですが、足を開くという課題を与えることで足の筋肉だけではジャンプしにくくなり、骨盤から動く体幹部をうまく使わせる効果が期待できます。また、開脚ジャンプは実際のバドミントンの動きではないですが、普段と違う使い方をすることで、体幹部に複雑なコントロール能力が養われることも期待できます。

 

【次ページはこちら】メニュー③反復横跳び、メニュー④壁打ちの上達ポイント

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☆最新情報/『シャトルアイズ』第1巻発売決定!  発売予定日は8月19日(月)。「内容盛りだくさんでお送りしますので、ぜひ楽し みにお待ちください!」(担当編集者)。

 

取材・構成/バドミントン・マガジン編集部

協力/『週刊ヤングジャンプ』(集英社)


投稿日:2019/07/24

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