【スディルマン杯2019】中国がスディルマンカップ奪還に成功!日本は2回目の準優勝!<最終日/決勝戦>

5月26日に開催された世界国別男女混合対抗戦・スディルマンカップ2019(中国・南寧)最終日は、グループ1・決勝戦が行なわれた。

レポート・フォトギャラリーの一覧はこちら

世界バドミントン国別対抗戦2019
スディルマンカップ
準決勝・決勝をテレビ朝日(関東地区・録画)、BS朝日(生中継)で放送!!
CSテレ朝チャンネル2で連日生中継!!

日本は初優勝をかけた、運命の一戦。第1試合の男子ダブルスは、予選リーグ第1戦のロシア戦で黒星を喫した遠藤大由/渡辺勇大が起用された。対戦相手は李俊慧(リ・ジュンフイ)/劉雨辰(リュウ・ユチェン)。それまでの3試合を戦った園田啓悟/嘉村健士の代わりに、「対戦成績のいい遠藤/渡辺を選びました。それに園田/嘉村は疲れもあった」と、朴柱奉監督は二人に勝利を託す。大会期間中は「最初の黒星を帳消しにはできない」と語っていた渡辺だったが、だからこそ、その期待に応えたかった。

第1ゲームは予想通り、中国ペアがスマッシュ連打で日本ペアを崩しにきたが、遠藤(写真左)/渡辺も得意とするレシーブで我慢しながら得点を重ねる。なかなか決まらず、中国ペアがバックアウトのミスで失点するなど、遠藤/渡辺の持ち味が生きながら試合は進む。しかし、スコアは相手がリードしたまま流れ、日本ペアはなかなか追い抜くことができない。後半は18オールまで持ち込んだが、最後は3連取で中国ペアが振り切った。

第2ゲームは、前半の好ラリーから一転して李俊慧/劉雨辰(左)のペース。攻撃の機会が増えた中国ペアに対し「(コートの)後ろを使っていきましたが、最後まで守りきれなかった。ラリーになればイーブンだったけど、サービスまわりなど細かいプレーで3点とられて、長いラリーでこっちが1点をとって…というのが、この点差になった」と遠藤。スコアの悪い流れを止められず、後手に回った日本ペアが、最後は10-21で敗戦。中国が大きな先制ポイントをつかんだ。

苦しいスタートとなった日本。第2試合の女子シングルスには、前日の準決勝・インドネシア戦で久々に代表戦団体の白星をつかんだ山口茜が登場。相手はライバルの陳雨菲(チェン・ユーフェイ)だったが、過去の対戦成績やプレースタイルから、奥原ではなく、山口を起用したことを朴柱奉監督は明かした。

逆転勝利へなんとか白星を手にしたい日本は、第1ゲームを山口がゆったりとしたペースから徐々にスピードを上げて先行する。中盤、陳雨菲も負けじとスピードを上げてクロスショットなどをねらってきたが、山口がこれに対応。逆に相手のミスが増え、第1ゲームは21-17で山口が先制した。

勢いを持続させたかった山口だったが、陳雨菲(写真)も中国2大会ぶりの頂点奪取を託されたメンバーの一人。気迫を込めたプレーで山口にプレッシャーをかけると、第2ゲームは陳雨菲が9−5とリード。一時は山口に逆転を許したが、再び点差を引き離して21-16で奪った。1−1でファイナルゲームに持ち込まれた山口は、この後もねばり強くラリーを繰り広げたが、地元Vまであと少しの陳雨菲も気持ちで押し込む。

「もっと大きな展開に持ち込んで、コートの後ろを使っていれば」とは山口。相手の攻撃の流れをなかなか断ち切れずにいると、15オールから先に抜け出され16-20とマッチポイントを握られる、なんとか勝機を探った山口だったが、最後はライバルを捕まえきれず。陳雨菲がチームの2勝目を手にして、中国がスディルマン杯優勝に王手をかけた。

山口茜から勝利を奪い喜ぶ陳雨菲。会場に駆けつけたファンから惜しみない歓声があがった

これで2連敗となった日本は、男子シングルス・世界ランク1位の桃田賢斗が登場。中国の強敵・石宇奇(シー・ユーチー)と激突すると、「0−2で回ってきて、自分から攻撃するしかないと思っていた」と、第1ゲームは積極策で7連続ポイント。相手につけ入る隙を与えずに圧倒した。

第1ゲームの先制に成功し、このまま第2ゲームも走るかと思われた桃田。しかし、「2ゲーム目は(体力的に)もたなかった。そこで消極的になったのをねらわれた」(桃田)と、石宇奇の角度あるスマッシュで押し込まれ5−21。持ち前のフィジカル勝負でファイナルゲームに巻き返すことも期待されたが、ここで同点に追いついた石宇奇の勢いを止められない。「桃田選手があんなにディフェンスで崩れるとは思わなかった」と石宇奇。後手後手となり、スコアを先行された桃田の追走は失敗。最後まで攻撃の手を緩めなかった石宇奇が、21-11で勝利。この瞬間、中国の11回目のスディルマン杯制覇が決まった。

最後はプレッシャーはねのけて桃田賢斗から勝利を奪った石宇奇

一方、敗れた日本は2015年以来2回目となる銀メダルを獲得。過去最高と並んだが、優勝をねらった選手たちにとって、その輝きは決して満足いく結果とはならなかった。

【グループ1】

日本(A1位)0−3中国(D1位)

MD遠藤大由/渡辺勇大●0〔18−21、10−21〕②李俊慧/劉雨辰54分

WS山口茜●1〔21−17、16−21、17−21〕②陳雨菲81分

MS桃田賢斗●1〔21−15、5−21、11−21〕②石宇奇69分

取材・文/バドミントン・マガジン編集部

写真/菅原淳


投稿日:2019/05/26
■関連キーワード

               

人気記事ランキング

閉じる