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【S/Jリーグ2018・TOP4】日本ユニシスが北都銀行との接戦制す!再春館も決勝に進出!<女子>

2月16日に『JTB S/Jリーグ2018』の各ブロック上位チームによる戦いTOP4が、埼玉県さいたま市サイデン化学アリーナ(さいたま市記念総合体育館)で行なわれた。Sブロック・Jブロックの1・2位チームが対戦するTOP4は、トーナメント方式で実施。日本代表選手らが登場し、白熱した試合を展開した。ここでは、女子TOP4の準決勝の結果をお伝えしよう。

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【女子・準決勝】

日本ユニシス VS 北都銀行

昨季のS/Jリーグ女王である日本ユニシスと、初優勝をねらった北都銀行が激突。日本代表選手を多く擁する両チームの試合は大激戦になった。

オーダーにも注目が集まった第1ダブルスは、日本ユニシスがリオ五輪女王の髙橋礼華(右)/松友美佐紀を起用。対する北都銀行は、昨年の世界選手権優勝の松本麻佑/永原和可那で勝負に出る。すると、第1ゲームを21-18で制した髙橋/松友が、続く第2ゲームも松本/永原の攻撃をしのいで21-17で勝利。A代表対決を制した日本ユニシスが、先制ポイントを手にした。

エースが作った流れを生かしたい日本ユニシスのシングルス・髙橋沙也加だったが、簡単には負けられない北都銀行の川上紗恵奈(写真)が奮起。第1ゲームこそ髙橋が21-18で制したが、続く第2ゲームは26-24で川上が奪い返すと、最終ゲームも川上が21-18で奪って逆転勝利。第2ゲームでは、髙橋に5度のマッチポイントを握られた川上だったが、「少しチャンスになったときに無理に攻めてしまっていたけど、ねばっていけば(勝てる)という思いはあった」と、驚異的なねばり腰で意地を見せた。

川上の勝利によって、なんとか1−1に戻した北都銀行。第2ダブルスには世界ランク7位の米元小春/田中志穂が登場し、日本ユニシスは星千智/東野有紗が組んでコートに立つ。すると、この勝負を制したのが星/東野。第1ゲームを21-18の接戦でつかむと、第2ゲームも21-15のストレート勝ち。日本ユニシスが底力を発揮し、決勝進出を果たした。

下馬評を覆して白星をつかみとった日本ユニシスの星千智/東野有紗(左)

▼準決勝

日本ユニシス 2−1 北都銀行

髙橋礼華/松友美佐紀②〔21−18、21−17〕0●松本麻佑/永原和可那

髙橋沙也加●1〔21−18、24−26、18−21〕②川上紗恵奈

星千智/東野有紗②〔21−18、21−15〕0●米元小春/田中志穂

■選手コメント

星千智(日本ユニシス)

「1月の海外遠征から帰ってきた日本A代表の髙橋/松友さんたちと一緒に練習する時間が1週間くらいあって、先週の新潟大会(ヨネックス戦で日本代表の櫻本絢子/髙畑祐紀子を撃破)では、そのおかげで自信を持ってコートに立てたのが大きかった。有紗とのペアは、先週も悪くなかったので、今日も出番がくればやれるという自信はありましたし、いつもなら引くようなところも引かずに戦えました」

東野有紗(日本ユニシス)

「米元さんはネット前でのプレーが速いので、そこに捕まらない球回しをすることを考えてプレーしました。2ゲーム目の終盤に連続得点で逆転したときは、星先輩のスマッシュを嫌がって相手が下がっていると思ったので、相手に球を上げさせて、星先輩が打てば、必ず自分が前で決められると思ってねらっていました。コンビネーションがうまくいって、よかったです」

【女子・準決勝】

再春館製薬所 VS ヨネックス

もう一方のカードでは、昨年開催されたTOP4トーナメント(※昨季はリーグのプレーオフではなく、カップ戦として開催)初代女王の再春館製薬所が、今季もその強さを発揮。ヨネックスに2−0で勝利を飾った。

第1ダブルスは、再春館のエースとなった志田千陽/松山奈未が、ヨネックスの福万尚子/與猶くるみとのファイナル勝負を2−1で切り抜けて先制。再春館はシングルスのエースである山口茜を第2ダブルスに回し、シングルスにはチームの主将である峰歩美を起用。すると、同じ日本B代表の髙橋明日香に対して第1ゲームを21-14で先制すると、第2ゲームも21-12に抑えてストレート勝利。エースの山口を温存する形で勝利をつかんだ再春館が、決勝へと勝ち進んだ。

▼準決勝

再春館製薬所 2−0 ヨネックス

志田千陽/松山奈未②〔16−21、24−22、21−17〕1●福万尚子/與猶くるみ

峰歩美②〔21−14、21−12〕0●髙橋明日香

山口茜/小野菜保(試合なし)保原彩夏/曽根夏姫

取材・文/平野貴也

写真/川口洋邦

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