【全国小学生】千葉が12年ぶり3度目の頂点に!<女子団体>

12月26日に開催された第27回全国小学生選手権(東京都・エスフォルタアリーナ八王子)2日目は、都道府県対抗の男女団体戦(1複2単)が行なわれた。25日は団体戦の1回戦~3回戦が行なわれ、この日は準々決勝から決勝までを実施。ここでは、女子団体のダイジェストをお伝えしよう。

決勝では大阪を破って優勝を飾った千葉
優勝を果たした千葉

準々決勝を突破したのは、東京A、大阪、茨城、千葉の4チーム。このうち茨城以外の3チームは、最終試合までもつれ込んだ接戦をねばり強く制して勝ち上がった。その一つである千葉は、準決勝では茨城を2-0で撃破。大阪も、開催地の東京Aを2-0のストレートで破って決勝にコマを進めた。

千葉の12年ぶり優勝か、大阪の悲願の初優勝か。3面同時に始まった決勝戦で先に王手をかけたのは大阪だった。大阪は第2シングルスの前田早稀が、吉田明永を16本、8本に抑えて先制に成功。しかし、ここから千葉がすかさず反撃を開始。第1シングルスのエース・砂川温香が強敵の宮崎友花を2-0で下してスコアを1-1とすと、第1ゲームを18本で奪った鈴木あいり/中野真里は相磯美心/高口諒子を相手に第2ゲームも優位に試合を展開。丁寧なレシーブからチャンスをつくって攻めきるなど、最後まで相手に主導権を渡さず14本で振りきった。

前回大会では決勝で涙をのんだ千葉が、うれしい優勝を達成。その瞬間、メンバーたちのとびきりの笑顔が弾けた。

決勝のダブルスで勝利を収めた鈴木(左)/中野
決勝のダブルスで勝利を収めた鈴木(左)/中野
5戦全勝をあげて千葉チームを引っ張った砂川
5戦全勝をあげて千葉チームを引っ張った砂川
大阪の相磯(右)/高口は決勝こそ敗れたが、それまでは全勝を収めてチームに大きく貢献
大阪の相磯(右)/高口は決勝こそ敗れたが、準決勝まで全勝を収めて決勝進出に大きく貢献

【優勝コメント】

★榎本賢監督

「関東大会などで優勝をして前評判も高かったぶん、プレッシャーがありましたが、選手たちが一生懸命やってくれました。2位だった昨年より練習を積んできたので、まずはホッとしたという気持ちがあります。大阪との決勝は、これで負けたらしょうがないと思える最高のメンバーで勝負しました。シングルスのエースの砂川は相手に勝ったり負けたりしていたので、そこを勝てたのが大きかったですね。優勝を決めたダブルスの鈴木/中野も、しっかりレシーブしてよく頑張ったと思います」

★砂川温香キャプテン

「去年は準優勝で悔しい思いをしていたので、優勝できてとてもうれしいです。今年は去年よりさらに一致団結して、応援でも一番声が出ているチームにしようといって頑張ってきました。みんなが一つにまとまって、応援も盛り上がっていたことが優勝につながったと思います」

準優勝☆大阪
準優勝☆大阪
3位☆茨城
3位☆茨城
3位☆東京A
3位☆東京A

 

【結果】(26日)

▼準々決勝

東京A 2-1 埼 玉

大 阪 2-1 徳 島

茨 城 2-0 栃 木

千 葉 2-1 新 潟

▼準決勝

大 阪 2-0 東京A

千 葉 2-0 茨 城

▼決勝

千葉 2-1 大阪

鈴木あいり/中野真里②〔21−18、21−14〕0●相磯美心/高口諒子

砂川温香②〔21−11、21−19〕0●宮崎友花

吉田明永●0〔16−21、8−21〕②前田早稀

 

★全国小学生選手権の熱戦の模様は、1月22日(火)発売予定の『バドミントン・マガジン』2月号でも紹介します。

取材・文/バドミントン・マガジン編集部
写真/菅原 淳

投稿日:2018/12/27
■関連キーワード

      

人気記事ランキング

閉じる