【全日本総合2018】「我慢して我慢して、相手のミスを誘えた」(渡邉)<2回戦コメント-4>

日本の頂点を決める「第72回全日本総合選手権」。大会3日目の29日は、各種目で2回戦を実施。ここでは注目選手の試合後のコメントを紹介しよう。

【男子シングルス】

全日本総合2018渡邉航貴(日本ユニシス)

結果:昨年王者の武下利一(トナミ運輸)に15-21、21-15、21-18で勝利

「今日の試合は我慢して我慢して、相手を疲れさせてミスを誘えたと思います。1ゲーム目を取られたあとは、『ラリーするしかない』と。2ゲーム目は羽根が飛ぶコートに入ったぶん、相手は自分に打たせてミスをさせる展開にしてきたんですけど、なるべく球を上げずに配球していたら後半に点数を離せて。ジャッジミスに救われた部分もありましたが、ラリーして最後まで足を動かせたのがよかったと思います。全日本総合は3年連続1ボツ。まずは1回戦が大事でした。そこでも競ったんですけど、我慢して最後まで冷静にできたのがよかったです。(次の準々決勝、常山幹太〔トナミ運輸〕との対戦について)勝ちたいですね。ポイントは我慢。自分が負けるときは先に攻めて、てんぱっちゃうので。死ぬ気で頑張ります」

下農走(トナミ運輸)

結果:五十嵐優(日本ユニシス)に20-22、21-14、21-7で勝利

「今年4回目の対戦で一度も勝てていませんでしたが、今回はしっかり戦略を立てて試合ができました。2、3ゲームはネット前の球をしっかり高い位置で取って、相手にプレッシャーをかけて攻撃を打ち込めたのがよかったです。
今年はナショナルを外れて落ち込んだり、富山で一人になることも多くて寂しさもありました。でも、ナショナルに戻りたくて、もう1回頑張ろうと思ってやってきました。去年までは、メンタルがめちゃくちゃ弱かったんです。そこで何をしようかと考えたときに、やっぱり走ることかなと。走ればスタミナもつくし、自信もつく。最近はトレーニングにも力を入れていたので、最後まで動ける自信を持てて、この試合も最後まで足を動かすことができたと思います。それに、富山で一人のとき、監督のご厚意でいろんなところに練習に連れて行ってもらっていたので、恩返しの意味でも絶対に勝ちたかった。準々決勝は西本選手ですが、自分の持っている力を全部出しきりたいです」

【男子ダブルス】

塚本好喜/高野将人(日立情報通信エンジニアリング)

結果:井上拓斗/金子祐樹(日本ユニシス)に21-19、25-23で勝利

 高野「井上/金子は埼玉栄高の同期で一度も勝ったことがなかったので、勝つことができて本当にうれしいです。自分は勝ったことがないぶん、多少硬くなる部分はありましたが、塚本さんは井上/金子に過去2勝していて、相性がいいのかなって勝手に思っていました。今日も塚本さんがどんどん前に突っ込んでくれたので、自分は後ろでカバーして、我慢して、行けるところは行こうと。それができたし、パートナーに決めてもらう展開もできた。相手は全日本総合というプレッシャーがあったのか、二人らしくないミスも出ていたかなと思います」

塚本「2ゲーム目の最後は苦しかったんですけど、自分がミスしたときは高野が次を止めてくれたり、逆に、高野の調子が悪いときは自分が前に入ったりできて、お互いにカバーし合えたのがよかったと思います。以前まではどちらかがダメになると2人で沈んでいくことが多かったけど、そこで我慢できるようになったのは成長した部分。レシーブもサービスまわりも、迷いなくいけました。明日も日本代表(小野寺雅之/岡村洋輝〔早稲田大/日本ユニシス〕)との試合で、相手はプレッシャーが大きいと思いますが、自分たちの普段通りの力を出したい。カバーし合いながら、ねばり強く、頑張りたいです」

全日本総合2018

井上拓斗(左)/金子祐樹(日本ユニシス)
結果:塚本好喜/高野将人(日立情報通信エンジニアリング)に19-21、23-25で敗戦

金子「相手は2人とも前に詰めてくることが多くて、自分たちのつなぎ球をねらわれていました。それをかわすことはできたんですけど、いつもならミスをしてくれるところで、相手が何度も何度も頑張ってきた。第2ゲーム終盤は、1ゲームを取られていたぶん、プレッシャーがかかりました。

全日本総合で勝ちたい気持ちはもちろんあるんですけど、個人的には、ほかの選手が『この大会は大事だ』というのに比べて、一番大事っていう気持ちが出てこないのが正直なところです。でも、2回戦負けは、A代表としてあってはならないこと。ベスト16止まりは初めてです。これがいまの実力だと受け止めています。A代表になって初めての1年は試合ばかりで、昨年の1年間でレベルが10上がったとしたら、今年はその半分くらい。まとまって練習できる時間が少なかったり、初戦負けが続いたりして、自信をつくる機会みたいなものがうまく作れなかったです。まだ来年のことはわからないですけど、また海外を回ることができたら、今年1年間で経験したことを生かしていきたいと思います」

 

取材・構成/バドミントン・マガジン編集部

写真/菅原 淳


投稿日:2018/11/30
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