【ユース五輪】奈良岡功大が男子シングルスで銅メダル!団体も銅を獲得!

10月7日から12日まで、アルゼンチン・ブエノスアイレスにて第3回ユースオリンピックが開催された。15歳から18歳までの若手アスリートを対象にしたこの大会は、オリンピックと同じく4年に一度の開催(夏季・冬季ともに)。2010年に第1回大会がシンガポールで行なわれ、第2回大会は8月にバドミントンの世界選手権が開催された中国・南京で実施されている。

前回大会は現日本A代表の山口茜、常山幹太が出場。山口が女子シングルスで銀メダルを獲得(優勝は何冰嬌[中国/ヘ・ビンジャオ])し、常山は李佳馨(台湾/リー・チャアシン)と組んだ混合ダブルスで銀メダルを手にしている。

第3回となる今大会、日本からはBWFが発表した5月3日付の世界ジュニアランキングで男子シングルス2位だった奈良岡功大と、女子シングルス同21位の水井ひらりが出場した。

男子シングルス第2シードの奈良岡は、予選リーグ・グループHでカザフスタン、モルドバ、フィジーの3選手と対戦。すべて2−0で快勝して予選1位通過を決め、決勝トーナメントに進出した。準々決勝では台湾選手と対戦し、奈良岡が21-11、21-11で勝利。メダル圏内となる準決勝に勝ち進んだが、その相手はジュニアランク3位のラクシャ・セン(インド)。昨年の世界ジュニア準々決勝で対戦した際は、奈良岡がファイナルゲームの末に勝利を収めていたが、今回はセンに軍配。第1ゲームこそ奈良岡が21-14で先取するも、続く第2ゲームを落とし、ファイナルゲームは22-24で惜敗した。

3位決定戦に回った奈良岡は、準々決勝で第1シードのタイ選手を破ったアルノー・メルケル(フランス)と対戦。第1ゲームを21-17で奪った奈良岡だったが、第2ゲームは24オールから連続失点を喫し、勝負の行方は最終ゲームへ。すると、ここでも20オールの接戦となったが、最後は奈良岡が2連取して勝利。男子シングルスでは日本初となる銅メダルを獲得した。

女子シングルスの水井は、予選リーグ・グループHに入り、フランス、アルジェリア選手に2−0で勝利。しかし、第2シードの中国選手との対決は、1−1でファイナル勝負に持ち込んだが、最後は16-21で敗戦。2勝1敗でリーグ2位となり、決勝トーナメント進出はならなかった。

なお、今大会では男女混合の団体戦が、変則ルールで実施された(※)。奈良岡と水井は同じチームで出場したが、4チームで行なわれた予選リーグBでチームは3連敗。決勝トーナメント・準々決勝では予選リーグA・1位通過のチームと対戦したが、ダブルスや混合ダブルスに出場した奈良岡、水井の活躍もあってチームは勝利。準決勝は敗れたものの、メダルがかかる3位決定戦で白星をつかみ、奈良岡と水井はそれぞれ銅メダルをつかんでいる。

【男子シングルス】

奈良岡功大…銅メダル !

【女子シングルス】

水井ひらり…予選リーグ敗退

【団体戦】

奈良岡功大、水井ひらり…銅メダル!

※団体戦は男子4名、女子4名の計8名でチームを編成。予選リーグはグループAとBに分かれて行ない、その順位によって決勝トーナメントの組み合わせが決定する(8チームすべてが決勝トーナメントに進出できる)。団体戦の種目は男女シングルス各2試合、男女ダブルス各2試合、混合ダブルス2試合の計10試合。スコアを継続するリレー形式で行ない、第1試合は11点マッチ。第2試合は第1試合のスコアを継続した状態でスタートし、どちらか一方が22点を取った時点で試合が終了する。スコアは第3試合に引き継がれ、先に合計110点を取ったチームが勝利となる。

●スコア例

第1試合/XD1 A 11-5 B

第2試合/WS1 A 11-22 B(0-17)

第3試合/MS1 A 18-33 B(7-11)

第4試合/MD1 A 21-44 B(3-11)

第8試合/MS2 A 82-88 B(9-11)

第9試合/MD2 A 99-96 B(17-8)

第10試合/WD2 A 110-100 B(11-4)

文/バドミントン・マガジン編集部

投稿日:2018/10/13

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