【アジア大会】髙橋&松友は2大会連続の銀メダルも「決勝にふさわしい試合ができたと思う」(髙橋)<個人ダブルス決勝>

4年に一度開催されるアジアのビッグイベント「第18回アジア大会」のバドミントン競技は27日、男女シングルスと男子ダブルスの準決勝、女子ダブルスと混合ダブルスの決勝が行なわれた。ここでは、女子ダブルスの日本選手の結果をお伝えしよう。

【女子ダブルス】

アジア大会世界ランク2位の髙橋礼華(写真左)/松友美佐紀と、3位の陳清晨/賈一凡(チェン・チンチェン/ジャ・イーファン、中国)が激突した女子ダブルス決勝。アジアの頂点を決める戦いは、どちらも死力を尽くしたハイレベルな激闘となった。

その第1ゲーム、手に汗握る攻防のなかで先にゲームポイントをつかんだのは髙橋/松友だった。「福島(由紀)/廣田(彩花)ペアに勝った準決勝を見たら団体戦のときと相手のプレーが全然違ったので、すごく構えて入った」(髙橋)という2人は、序盤からアグレッシブに前に出てくる中国ペアの攻撃を冷静にさばき、自分たちの攻撃へと展開して20-17。相手にプレッシャーをかける意味でも大事な第1ゲーム先取まで、あと1ポイントに迫った。しかし、ここで中国ペアが意地を見せる。「どんどん前に出てきた相手に対して、少し引いてしまった」(松友)ところを強気に攻められ、まさかの5連続失点。髙橋/松友は20-22でこのゲームを失った。

第2ゲームは、序盤から大きく流れが行き来する。そのなかでわずかにリードする中国ペアを髙橋/松友は追いかける展開となったが、巧みなゲームメークから攻撃場面を作り出すと、11-13から5連続得点で逆転に成功。これで髙橋/松友が3点差をつけると、その後は1点ずつ取り合って17-14。会場内に響く「ニッポン!」コールに乗り、このまま髙橋/松友が逃げ切ってファイナルゲームに持ち込むかと思われた。しかし、中国ペアがまたしても底力を発揮。緩急を操り揺さぶってくる中国ペアに追いつかれると、サービスまわりでも後手に回った髙橋/松友。18-20とされた土壇場で2点を返しデュースに持ちこんだものの、最後は相手の猛攻をしのぎ切れず20-22。その瞬間、雄叫びをあげて喜びを爆発させた陳清晨と、両手で顔を覆って膝から崩れ落ちた賈一凡。観客からは、至高の戦いを繰り広げた両ペアを称える温かい拍手が送られた。

優勝を決めて喜びを爆発させた陳清晨(右)/賈一凡
優勝を決めて喜びを爆発させた陳清晨(右)/賈一凡

4年前のアジア大会決勝で逃した金メダルに、またしても届かなかった髙橋/松友。しかし、「最後まであきらめずにできたのは進歩だと思うし、今大会を通してレシーブも攻撃も少し成長した気がする」と髙橋。松友も「久しぶりにいい試合ができたと思う。こういう試合をもっともっとたくさんして、成長していけたら。また2人で頑張りたい」。そう語るそれぞれの表情には、悔しさのなかにも充実感が広がっていた。

決勝後のセレモニーで笑顔を見せる髙橋(右)/松友
決勝後のセレモニーで笑顔を見せる髙橋(右)/松友

◇選手コメント

髙橋「あんなに強い中国ペアを久しぶりに見ました。でも、本当にお互いがいいプレーを出せた。自分でいうのもあれですけど、決勝にふさわしいプレーがお互いにできたんじゃないかと思います。
1ゲーム目のリードした場面で取りきれなかったのは、ちょっと悔やまれるところ。調子のいい相手に対して、自分たちがどんどん前にいくプレーができなかったです。でも、4年前の決勝と違って、自分たちのプレーは出せた。いつもだったら押されるだけ押されて負けてしまうことが多かったけれど、あきらめずに相手のプッシュを取ったりとか、最終的に決められても、最後まであきらめずに打ち返せたのは進歩だと思っています。団体戦からいいプレーのほうが多かったので、今後につながるいい大会になりました」

松友「1ゲーム目の最後に逆転されてしまったのは、相手がどんどん前に出てきたところで自分たちが少し引いてしまったから。勝負所でのサービス場面も、相手のほうが一枚上手だったと思います。でも、私たちはこういう勝負をたくさんしてどんどん強くなってきたと思いますし、久しぶりにいい試合ができた。相手のペアも久しぶりに強いなと感じる試合でした。団体戦から本当にいい試合ができたと思います」

▼決勝
髙橋礼華/松友美佐紀●0〔20−22、20−22〕②陳清晨/賈一凡(中国)70分

取材・文/バドミントン・マガジン編集部
写真/菅原 淳


投稿日:2018/08/28

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