【アジア大会】髙橋&松友が2大会連続の決勝へ!福島&廣田は銅メダル!<個人ダブルス準決勝>

4年に一度開催されるアジアのビッグイベント「第18回アジア大会」のバドミントン競技は26日、男女シングルスと男子ダブルスの準々決勝、女子ダブルスと混合ダブルスの準決勝が行われた。ここでは、女子ダブルスの日本選手の結果をお伝えしよう。

【女子ダブルス】

アジア大会アジアの頂点をめざす第2シードの髙橋礼華(写真左)/松友美佐紀は、世界ランク4位のポリイ/ラハユ(インドネシア)と対決。地元ファンの大声援が響き渡る完全アウェーのなか、7月のタイOPで敗れた相手に見事雪辱した。「タイOPでは相手に回されてしまったので、今回はそうさせないように」(髙橋)と、気を引き締めてコートに入ると、第1ゲームは巧みに攻撃の形を作り出して21−15で先制。第2ゲームもタカマツのペースは変わらず。緩急をつけたショットと的確なコースで相手を崩して得点を重ね、21−17で勝利を決めた。

これで2人は、2014年の仁川(インチョン/韓国)大会に続く決勝進出が決定。27日に行なわれる決勝では、4年前に逃した金メダルをつかみにいく。

髙橋「ポリイ選手には4年前のアジア大会の決勝で負けていたので、試合前に松友とハイタッチするとき、『ポリイにリベンジしよう』と話していました(パートナーはマヘスワリ)。欲をいえば決勝戦で対戦したかったけど、インドネシアのアウェーのなかで自分たちが勝てたのは今後にもつながる。今日は自分たちの攻撃場面がすごくスムーズに作れていたのがよかったと思います。
団体戦と2つ(金メダルを)取れたらすごいこと。中国がそれをやってきているので、自分たちも成し遂げられたら。決勝の中国ペアは福島/廣田ペアにストレートで勝って勢いがある。その勢いを止められるように、自分たちのプレーを出すことを意識してやりたい」

松友「(7月の)タイOPではボコボコにされていたので(13本、10本で敗戦)、今日は本当にリベンジしたい気持ちがありました。タイOPのときにポリイ選手と話して、4年前は決勝で負けていたこともあって、『今年は(アジア大会で)絶対リベンジするからね』と話していました。対戦するところまでお互いに勝ち上がれてよかったです。あと1試合なので、アジア大会最後の試合を2人でいいプレーができたらと思います」

▼準決勝
髙橋礼華/松友美佐紀②〔21−15、21−17〕0●ポリイ/ラハユ(インドネシア)52分

▼決勝
髙橋礼華/松友美佐紀 - 陳清晨/賈一凡(中国)

アジア大会第1シードで世界ランク1位の福島由紀(写真左)/廣田彩花は、中国のトップダブルス・陳清晨/賈一凡(チェン・チンチェン/ジャ・イーファン)と対決。22日に行なわれた団体戦の再戦となった。その団体戦では、持ち味の攻撃力を発揮して強敵をストレートでねじ伏せた福島/廣田。しかし、この日は相手の目の色が違った。中国の誇りにかけて連敗は許されない陳清晨/賈一凡は、序盤からスピードを上げて強打を連発。後手に回った福島/廣田は第1ゲームを17本で失うと、第2ゲームは勢いを増した中国ペアのワンサイドゲームに。「レシーブからの打開策が見つからず、あたふたしてしまった」(福島)と冷静さを欠き、8−21の大差で敗れた。

決勝進出は逃したものの、福島/廣田は銅メダルを獲得。初めての大舞台で団体戦に続く2つ目のメダルを手にした。

福島「1ゲーム目も2ゲーム目も相手がスピードも気持ちも上げてきて、それに対して対応が遅れた。1ゲーム目は相手が飛ぶほうでガンガン攻めてきて、2ゲーム目もレシーブからの打開策が見つかれずにあたふたしてしまいました。個人戦は銅メダルという結果ですが、今大会は今日まですごくいいプレーができていたので、そこはすごくよかったと思います。この試合はあまり(内容が)よくなかったですし、銅メダルに対して悔しい気持ちはありますが、しっかり切り替えてまた2人でやっていきたいです」

廣田「相手は団体戦で負けていたぶん、すごく気持ちを入れてきた。スピードを上げて前に前にと出てくる相手に対して突破口を見つけられればよかったんですけど、冷静になれず、相手のリズムに乗らせてしまいました。今大会はいいパフォーマンスができていたぶん、今日の試合は(力を)出しきれなくて悔しい気持ちはあります。でも、こういう負け方をして、自分たちはまだまだ強くなれると感じているので、また次に向けてやっていきたいです」

▼準決勝
福島由紀/廣田彩花●0〔17−21、8−21〕②陳清晨/賈一凡(中国)40分

取材・文/バドミントン・マガジン編集部
写真/菅原 淳

投稿日:2018/08/27

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