【アジア大会】48年ぶり優勝へあと一つ! 日本が地元インドネシアを破り決勝進出!<女子団体>

4年に一度開催される「アジア大会」のバドミントン競技は21日、男女団体戦の準決勝が行なわれた。現地時間の正午からスタートした女子団体は、第1シードの日本が登場。ユーバー杯女王の日本が開催国のインドネシアと対決した。

準々決勝で難敵のインドを下し、2大会連続となるメダル獲得を確定させた日本。準決勝では、強豪・韓国を3-1で退けて勝ち上がったインドネシアと激突した。
日本のトップバッターは山口茜。インドネシアは、17年の世界ジュニアを制したグレゴリア・マリスカ・トゥンジュンがコートに立った。その第1シングルス、輝きを放ったのはグレゴリアだ。準々決勝で韓国のエース・成池鉉(スン・ジヒュン)を下して勢いに乗る19歳は、得意の低い展開でテンポよく攻めたて第1ゲームを21-16で先制。第2ゲームは、アグレッシブに攻めた山口が9本に抑えて奪い返したが、競り合いとなったファイナルゲームを抜け出したのはグレゴリア。山口は「最後は気持ちで引いてしまった」と、地元の大声援を力に変えた若きホープの勢いを止めきれず、18-21でインドネシアの先制を許した。

プレッシャーのかかる第1シングルスで連敗を喫した山口。「決勝はチームに貢献できるように頑張りたい」
プレッシャーのかかる第1シングルスで連敗を喫した山口。「決勝はチームに貢献できるように頑張りたい」

準々決勝と同じく出鼻をくじかれた日本だったが、そのすぐ後に登場した第1ダブルスの福島由紀/廣田彩花が反撃の勝利をつかむ。「どういう状況で回って来ても、自分たちのやるべきことをやるだけだった」(福島)と集中してコートに入ると、世界選手権銅メダリストのポリイ/ラハユを相手に果敢に攻めて13本、12本と圧倒。「最高のパフォーマンスだった」と朴柱奉監督が評価するほどの完封勝利で、スコアを1-1のイーブンに戻した。

強敵を一蹴し、第1ダブルスとしての仕事を果たした福島由紀(左)/廣田彩花
強敵を一蹴し、第1ダブルスとして大きな仕事を果たした福島由紀(左)/廣田彩花

流れを引き戻した日本は、第2シングルスの奥原希望がファイナル勝負にもつれた展開をきっちり勝利。格下の相手に対して第1ゲームこそ「インドネシアの声援にのまれた」と19本で失ったが、それ以降は「リズムを立て直して思いきってプレーできた」という奥原がゲームを支配。第2ゲームをわずか4本で奪い返すと、ファイナルゲームも相手を前後左右に揺さぶって21-10で勝利。これで日本が2-1とし、勝利に王手をかける。

格下を相手に苦戦しながらも勝利を手にした奥原希望
2-1で勝利を手にした奥原希望

そして、第2ダブルスは髙橋礼華/松友美佐紀。「第1シングルスが負けてしまったのは予想外で相手ホームでやる怖さを感じたけど、気持ちの準備はできていた」と、気を引き締めてコートに入る。すると、世界ランク10位のハリス/プラディプタを寄せつけず、13本、10本で勝利。総合力の高さを見せつけた日本がインドネシアを3-1で下し、2006年ドーハ大会以来、12年ぶりの決勝進出を決めた。
22日に行なわれる決勝は、大会5連覇中の中国と対戦。日本は1970年以来、48年ぶりとなる金メダル獲得に挑む。

日本の勝利を決めて喜ぶ髙橋礼華(左)/松友美佐紀
日本の勝利を決めて喜ぶ髙橋礼華(左)/松友美佐紀

◇選手コメント

山口茜
「相手はクリアーなどを使って低い展開をつくってくるイメージがあり、逆にそれを利用しようと思ったのですが、うまくできずに進んでいった感じです。2ゲーム目の後半は相手のドリブンクリアーもしっかりスマッシュを打って相手を崩したりできましたが、羽根が飛ばないこともあって、押し負けてしまったり、最後まで決めきれないところが多かった。終盤まで競った展開のなかで、地元の応援を受けて勢いが増していく相手に対して最後は気持ちが引いてしまったと思います」

福島由紀
「相手の地元での試合なので、どういう状況になるかわからなかったのですが、自分たちはやるべきことをやってチームに貢献するだけだと思っていた。そこでしっかり勝利に結びつけられたことはすごくよかったです。1ゲーム目は飛ばないコートでしたが、そこで相手のショットをアウトにさせたり、自分たちがレシーブからでもどんどんラケットを振って攻める形を多く作ろうと話していたので、それをできたのがよかったと思います」

髙橋礼華
「第1シングルスが負けてしまったのは自分の中で予想外ではありましたが、負けたぶんをカバーするのが団体戦のいいところ。しっかり気持ちの準備はできていました。でも、相手のペアには個人戦では普通に勝っているぶん、ホームでやる怖さはありました。しっかり自分たちのプレーができたのはよかったです。
ユーバー杯では決勝の相手がタイだったので、中国に勝って優勝したい思いは強いです。日本のライバルは中国だとみんなが思っている。第1シングルス、第2シングルス、そのほかも全部本当に強いと思うので、みんながしっかり気持ちを作って挑まないと簡単にやられることもあると思うし、簡単には勝てない。しっかり気を引き締めてやりたいです」

日本の結果は以下の通り。

◆準決勝・結果(21日)
日本 3-1 インドネシア
山口 茜1●〔16-21、21-9、18-21〕②グレゴリア・マリスカ・トゥンジュン
福島由紀/廣田彩花②〔21-13、21-12〕0●ポリイ/ラハユ
奥原希望②〔19-21、21-4、21-10〕1●フィトリアニ
髙橋礼華/松友美佐紀②〔21-13、21-10〕0●ハリス/プラディプタ

【大会日程・団体戦(男子13カ国、女子11カ国が参加)】
19日(日)…男女1回戦
20日(月)…男女準々決勝
21日(火)…男女準決勝
22日(水)…男女決勝

 

取材・文/バドミントン・マガジン編集部
写真/菅原 淳

 


投稿日:2018/08/22

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