【Super100】3種目で日本勢が優勝! 髙橋沙、櫻本&髙畑は2週連続V!<秋田マスターズ>

7月29日、大会最終日を迎えたBWFツアー・ヨネックス秋田マスターズ(秋田市・Super100)は各種目で決勝が行なわれ、初代チャンピオンが誕生した。各種目のダイジェストと選手コメントを紹介する。

【男子シングルス】
第2シードのイーサン・M・ムストファ(インドネシア)と第8シードのシットヒコム・タンマシン(タイ)の対戦。第1ゲーム序盤から得点を重ねたタンマシンが10本で先取すると、第2ゲームでも立ち上がりこそリードを奪われたが、4オールから抜け出すと主導権を渡さずにストレートで勝利した。

【女子シングルス】
日本B代表の髙橋沙也加と漆﨑真子との日本勢同士の対戦は、ファイナル勝負の末に髙橋が勝利。第1ゲームは序盤から髙橋が先行、中盤以降も漆﨑を寄せ付けず、11本で奪う。第2ゲームは立ち上がりにリードを許した髙橋が追いかける展開に。10オールとなったが、漆崎がここから着実にポイントを重ねて13本で奪い返した。迎えたファイナルゲーム、流れをつかんだのは髙橋。11‐4でインターバルを迎えると、後半も安定したパフォーマンスを発揮。マッチポイントを握ってから漆﨑に追い上げを許したが18本で振りきった。

今季4勝目をあげた髙橋
今季4勝目をあげた髙橋
漆﨑はファイナルゲーム終盤でもねばりを見せた
漆﨑はファイナルゲーム終盤でもねばりを見せた

【男子ダブルス】
ここまで白星を積み重ねてきた橋本博且/佐伯祐行だったが、インドネシアの22歳&19歳ペアのチャフヨノ/イスファハニに敗れた。第1ゲームは6-11で折り返したあと11‐12まで迫ったが、そこでとらえきれず、16本で献上。第2ゲームは立ち上がりの7連続失点が響いて独走を許してしまい、立て直すことができず。結局6本で失い、優勝はならなかった。

橋本(左)/佐伯は大会を通して存在感を示した
橋本(左)/佐伯は敗れたものの大会を通して存在感を示した

【女子ダブルス】
先週行なわれたシンガポールOP(Super500)と同じカードとなった一戦は、1ゲーム立ち上がりから櫻本絢子/髙畑祐紀子がリードを奪う展開に。だが、志田千陽/松山奈未もじわじわと追い上げ、8-14と最大6点差あったビハインドを盛り返して19オールに。その後、20‐19としたが、この局面を制したのは櫻本/髙畑。23-21で第1ゲームを先取すると、第2ゲームはいきなりの8連続得点で勝利を大きく引き寄せ、11本に抑え込んだ。シンガポールOP決勝に続いて同国対戦を制している。

櫻本(左)/髙畑はこれで今季6勝目
櫻本(左)/髙畑はこれで今季6勝目
志田(奥)/松山は第1ゲーム終盤で流れを引き寄せられなかった
志田(奥)/松山は第1ゲーム終盤で流れを引き寄せられなかった

【混合ダブルス】
権藤公平/栗原文音は、インドネシアのプラセティア/ウィラタマと対戦。第1ゲームを6本で先取した権藤/栗原だったが、第2ゲームは激しい点の取り合いが続き、後半にリードを許す。終盤で追い上げて19オールとし、ゲームポイントにも手をかけたものの、インドネシアペアに21-23で奪われた。だが、ファイナルゲームは権藤/栗原のペース。立ち上がりから得点を重ね、一度もリードを許さずに勝利を決めた。

ペアとして国際大会初優勝を飾った権藤(右)/栗原
ペアとして国際大会初優勝を飾った権藤(右)/栗原

◇選手コメント
アクバル・ビンタン・チャフヨノ(インドネシア)
集中してより落ち着いてできたし、球のコントロールがしっかりしていたのが勝因。(優勝の記念品として手にした秋田犬のぬいぐるみについて、日本語で)カワイイ。ニッポン、ダイスキデス。

高橋沙也加
先週5試合、今週5試合。準々決勝からねばってくる相手ばかりで、正直疲れはありますが、今日は誕生日なんです。なんとか自分にいいプレゼントを、と考えていたので、最高のプレゼントになりました。ねばる相手に対して、疲れもあってなかなか足が動かなかったり、こっちに流れが来ない状況でも、我慢強くなんとか勝ちきれた。もちろんまだまだ途中ですが、多少は進化していると思います。

07
髙橋沙也加

櫻本絢子
(5大会連続の優勝には)自分たちでも驚いています。ただ、優勝したいというより、目の前の一戦一戦で自分たちのプレーをするように心がけています。今日は途中ミスもありましたが、クリアーとドロップの打ち分けなど、攻めるパターンがよかったです。表彰台で、(ヨネックスの林田草樹)社長から何かを渡していただくのは初めてでした(笑)。

櫻本(右)/髙畑
櫻本(右)/髙畑

栗原文音
第1回の秋田で優勝できてうれしいです。ただ2ゲーム目は、こっちが先に上げてしまう展開にさせられ、苦しかったですね。リードして、勝ちを意識したところもありました。ただ、(権藤は)パワーがあるので、安心して前に入れるようになっています。見ている人には、リードしていてひっくり返されたりする心臓に悪い試合ばかりでしたが、今度はもっと落ち着いて見てもらえるような力をつけてきます。

権藤(左)/栗原
権藤(左)/栗原

志田千陽
1ゲーム目の最初は硬くなったんですが、中盤から終盤にしっかり対応できてきました。ただ、追いついた以上は1ゲーム目を取りたかったですね。追いつきながら抜ききれなかった、先週(櫻本/髙畑に敗れたシンガポールOP決勝)の第2ゲームと同じです……。

取材/楊順行
構成/バドミントン・マガジン編集部
写真/菅原淳

投稿日:2018/07/30

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