バドスピ | BADMINTON SPIRIT

【世界選手権2018】好調の園田&嘉村が世界の頂点に挑戦!<男子・混合ダブルス展望>

バドミントンの世界一を決める第24回世界選手権(BWF主催)が、7月30日から8月5日まで中国・南京で開催される。今回は開幕直前企画として『バドミントン・マガジン8月号』に掲載中の展望記事をバド×スピ!に特別公開! ここでは、男子ダブルスと混合ダブルスを紹介しよう!(※展望記事は出場選手の変更、締め切り後の大会記録なども反映しています)

男子・女子シングルスの展望はこちら

日本代表選手の初戦はこちら

男子ダブルス
現役最強・ギデオン/スカムルヨの独走を止めるのは⁉

インドネシアの希望として、世界一奪還に挑むギデオン/スカムルヨが優勝候補筆頭だ。これを追走するのが地元中国の2ペア。前回王者の張楠/劉成(ツァン・ナム/リュウ・チェン)と長身ペアの李俊慧/劉雨辰(リ・ジュンフイ/リュウ・ユチェン)は、ファンの前では負けられない戦いとなる。トマス杯優勝でつかんだ追い風を、しっかり結果に結びつけたい。
日本勢も好調だ。WR上位の園田/嘉村は7月のマレーシアOP&タイOP優勝、井上/金子はインドネシアOP準優勝という好結果をたたき出した。園田/嘉村は前回大会で獲得した銅メダル以上の輝きを、そして井上/金子は昨年の悔しい敗戦のリベンジに期待。また、遠藤大由/渡辺勇大は東南アジア3連戦のうち、園田/嘉村と2大会で決勝戦を争っている。そのよい流れを生かして優勝戦線に絡みたい。世界選手権では低調が続くデンマーク勢は、ベテランのボー/モーゲンセンを軸に、欧州の意地を見せつけるかに注目だ。

【PICK UP PLAYER】

マルクス・フェルナルディ・ギデオン(奥)/
ケビン・サンジャヤ・スカムルヨ(インドネシア)
◆2018年の主な成績
全英OP、インドネシアOP、インドネシアマスターズ、インドOP優勝

母国の期待を一身に背負う現役最強ペア。コートの魔術師・スカムルヨは抜群のテクニックを誇り、後衛のギデオンは強烈なスマッシュで相手を翻弄。世界一の栄光は目前!

張楠(右)/劉成(中国)
◆2018年の主な成績
アジア選手権4強、インドネシアマスターズ4強

世界を幾度も制した戦略家・張楠が、劉成の豪腕スマッシュを巧みに引き出し主導権を握る。中国王朝を支えるタイトルホルダー

園田啓悟(奥)/嘉村健士
◆2018年の主な成績
マレーシアOP、タイOP優勝、アジア選手権準優勝

前回大会では銅メダルを獲得。鋭いドライブを主体とした低空戦で他を圧倒する。世界の猛者たちを波状攻撃で退け、世界一をつかみにいく

<日本選手出場者>
園田啓悟/嘉村健士、井上拓斗/金子祐樹
保木卓朗/小林優吾、遠藤大由/渡辺勇大

混合ダブルス
中国の牙城を日本のエース渡辺&東野が崩しにかかる

前回Vのアーマド/ナトシール(インドネシア)は、8月に地元インドネシアで開催されるアジア大会に専念するため欠場。WR1・2位の王懿律/黄東萍(ワン・イーリュ/ファン・ドンピン)、鄭思維/黄雅瓊(チェン・シーウェイ/ファン・ヤーチョン)の優勝の可能性が高まった。実力的には2組が抜けており、この牙城を崩すのは容易ではない。
トップ2に挑むのは、昨年末から急浮上した香港の鄧俊文/謝影雪(タン・チュンマン/ツェ・イエンスェット)、全英OP優勝の渡辺勇大/東野有紗、そしてリオ五輪銀メダルのチャン・ペンスン/ゴー・リューイン(マレーシア)だ。 香港ペアは左利きの特性を生かした戦術が効いており、渡辺/東野は速い展開で押し切れば勝機も十分。マレーシアペアもゴーのケガで一時WRを下げたが、今季に入って復調を見せている。欧州勢ではクリスチャンセン/ペデルセン、アドコック夫妻が上位候補となる。

【PICK UP PLAYER】

鄭思維(左)/黄雅瓊(中国)
◆2018年の主な成績
マレーシアOP優勝、インドネシアマスターズ優勝

昨年末からペアを結成すると、3大会 連続優勝。これまで参戦した9大会中7 大会で決勝進出(5優勝)するなど、現 時点では世界一に最も近い存在

鄧俊文(右)/謝影雪(香港)
◆2018年の主な成績
マレーシアマスターズ優勝、マレーシアOP8強

ダブルスでは珍しい左利きペア。昨年から 一気に飛躍し、WRでもトップ5に入る強 豪ペアへと成長した。左利きを生かした戦 術で相手を翻弄する‚˜

渡辺勇大(右)/東野有紗
◆2018年の主な成績
全英OP優勝、マレーシアOP4強

全英制覇を日本史上初となるミックスで遂げ、注目度 が一気にアップ! スピーディーな攻撃展開を軸に、相 手の守備をかき回してポイントをつかむ。WRは低いが V候補の一角だ

<日本選手出場者>
渡辺勇大/東野有紗、小林優吾/松友美佐紀

世界バドミントン2018 CSテレ朝チャンネル2にて放送!詳しくはコチラ

文/バドミントン・マガジン編集部
写真/菅原 淳、Getty Images

バドスピTOPへ
モバイルバージョンを終了