【世界選手権2018】選手コメント②~園田啓悟&嘉村健士「『自分たちはできる』という気持ちで挑みたい」(園田)

7月30日に開幕する『第24回世界選手権(中国・南京)』。7月19日には、東京・六本木ヒルズアリーナにて、世界選手権の日本代表選手発表&公開記者会見が行なわれた。ここでは、その会見後に実施された囲み取材から、男子ダブルスに出場する園田啓悟/嘉村健士のコメントを紹介しよう。

前回大会では銅メダルを獲得した園田啓悟(左)/嘉村健士。得意のドライブを主体としたスピーディーなラリーで、前回の銅メダル以上の輝きめざす
前回大会では銅メダルを獲得した園田啓悟(左)/嘉村健士。ドライブを主体としたスピーディーなラリーを武器に、世界の頂に挑む

――3週間続いた先日の海外遠征では、2大会で優勝(マレーシアOP、タイOP)。二人の状態も上がってきているように感じますが、手応えはいかがですか。
嘉村「3週のうち2大会で優勝することができたので、調子は上がってきていると感じますし、自分たちのやるべきことをしっかりできていることが成績につながっているのではないかと思います」
園田「自分自身もいま、すごくコンディションはいいと思います。それをしっかり継続しながら、これからの代表合宿でもっともっと質の高い練習をして、世界バドミントンに向けて頑張っていきたいです」
――この3週間の海外遠征の試合映像は見ましたか? あらためて感じたことがあれば教えてください。
嘉村「今回、いつもより大きく動いているつもりはなかったのですが、実際に映像を見たら、思った以上に足が動いていました。いままでよりはリラックスしてプレーできていたからだと思います」
――あえてリラックスしようとしているのですか?
嘉村「そうですね。それまで成績が出なかったので、『何か変えないと』と思う部分がありました。自分の場合はトマス杯(決勝)に出なくて、そこでやはりいろんな思いもあったので。一度、勝ちたい気持ちを抑えて、リラックスしてやってみようと。その気持ちが今回、プラスにつながったのかなと思います。そこで新たな自分というのが見えたので、この3週間は本当に濃い時間を過ごせました」
――リラックスするために取り入れたことがあれば教えてください。
嘉村「一番のきっかけになったのは、(6月の)全日本実業団でトニー(・グナワン)コーチにいわれたことでした。トニーコーチは現役時代、世界で優勝されています(世界選手権2度優勝、シドニー五輪金メダリスト)。そのコーチに、『ミスをしても、そのミスに対して一つひとつ表現するな』『もうそのミスは関係ないから、次のことを考えて、ラリーにしっかり集中しろ』と常にいわれていました。それからは、練習から『ミスしても切り替える』という意識を持ってやれましたし、今回もそういう気持ちでできた。それがいい方向にいっているのではないかと思います」
――園田選手は、映像を見て何か感じましたか。
園田「僕が感じたのは、自分たちが勝っているときは、自分がしっかり声を出して走り回って、カバーできたりしているということ。それができれば、優勝する力はあると思います。逆に、負けている試合は、全然足が動いていない部分があるので、そうならないためには、合宿中からもっと考えてやっていかないといけないと感じました」
――世界選手権は、二人にとってどのような舞台ですか。
嘉村「誰もが出られる大会ではないですし、やはり本当の世界一を決めるのは世界選手権だと思うので、自分の中では本当に(タイトルを)取りたい大会の一つです」
園田「世界バドミントンは世界最高峰の大会なので、すごくタイトルを取りたいです」
――昨年は銅メダルという結果でした。当時と比べて、頂点に近づいている感覚はありますか。
嘉村「前回は『メダルを取る』という気持ちで銅メダルを取ることができましたが、実際に取ったあとは、悔しい気持ちのほうが強かったです。今大会は第1シードのペアとベスト4決め、その前にも、先日のインドネシアOPで初戦負けした相手とベスト8決めで当たる可能性が高いです。ドロー的にはキツいと思いますが、本当に上をねらって、一番いいメダルの色を取ると考えれば、そういう相手に勝たないと先は見えないので、今回は一つひとつという感じですね。ただ、いまはこうして(世界選手権直前の)2大会で優勝できているので、昨年よりは自信があるほうではないかなと思います」
園田「本当に世界のトップになるには誰が相手でも勝たないといけないと思うので、『自分たちはできる』という気持ちで全試合に臨んでいきたいです」

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取材・構成/バドミントン・マガジン編集部

写真/菅原 淳

投稿日:2018/07/23
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