【日本RC】大学生の小本翔太が上田拓馬を撃破し決勝へ!<男女シングルス・準決勝>

26日から埼玉県さいたま市のサイデン化学アリーナ(さいたま市記念総合体育館)で開催中の『2018年日本ランキングサーキット大会』。29日(火)は大会4日目、各種目準決勝が行なわれた。ここでは、男子シングルス・女子シングルス準決勝のダイジェストを紹介しよう。

【男子シングルス】

大学4年生の小本翔太(日本体育大)がベテランの上田拓馬(日本ユニシス)を2-1で下して決勝進出
大学4年生の小本翔太(日本体育大)がベテランの上田拓馬(日本ユニシス)を2-1で下して決勝進出

大学生で唯一勝ち残っている小本翔太(日本体育大)が、円熟味を増す上田拓馬(日本ユニシス)に挑んだ。全身バネのような小本は、この日もコートで躍動。力強いジャンプスマッシュを放ち、ギリギリの球に飛びついては素早く立ち上がる。対する上田は丁寧にラリーを組み立て、空いたスペースを作って強烈なスマッシュを決める。ファイナルゲームにもつれ込んだ戦いは、20−14で小本がマッチポイント。決め急ぐ小本のミスが重なって上田が18点まで詰めたが、最後は小本がラウンドから、渾身のストレートスマッシュをライン際に決めて勝利。1時間を超える激闘の末、決勝進出を決めた。

全日本総合王者で日本A代表の武下利一(トナミ運輸)は、日本B代表の五十嵐優(日本ユニシス)と対戦。試合序盤から果敢にスマッシュを打ち込む五十嵐に対し、落ち着いてラリーを組み立て、勝負どころで厳しいコースに打ち分ける武下。互いの持ち味を発揮した好勝負は、第1ゲームを武下、第2ゲームを五十嵐が取り、ファイナルゲームへ。序盤から五十嵐の攻撃をうまくさばいた武下がリードを保ち、20−14でマッチポイント。五十嵐は18点まで追いすがったが、最後は武下がフォア奥からストレートスマッシュを放ち、浅くなった返球を叩き込んでゲームオーバー。雄叫びとガッツポーズで、1時間を超える激闘を締めくくった。

準決勝の激闘を制した武下利一(トナミ運輸)
準決勝の激闘を制した武下利一(トナミ運輸)

◆試合結果

小本翔太(日本体育大)②〔21-12、18-21、21-18〕1●上田拓馬(日本ユニシス)
武下利一(トナミ運輸)②〔21-18、15-21、21-18〕1●五十嵐優(日本ユニシス)

◆30日・決勝の組み合わせ

小本翔太(日本体育大)−武下利一(トナミ運輸)

 

【女子シングルス】

逆転勝ちで決勝進出を決めた橋本由衣(NTT東日本)
逆転勝ちで決勝進出を決めた橋本由衣(NTT東日本)

準々決勝で第1シードの大堀彩(トナミ運輸)を倒した橋本由衣(NTT東日本)は、昨年準優勝の齋藤栞(ACT SAIKYO)と対戦。互いにスタミナとパワーを生かした力強いラリーを展開した。橋本は第1ゲーム序盤からリードを奪われるも、点差を詰めて11−11。競り合いを抜け出して21−17で先取した。第2ゲームは中盤から橋本の流れになったが、今度は齋藤がねばり抜いて逆転。勝負のファイナルゲームは、リードを保った齋藤が18−15と抜け出したと思われたが、ロブが浅くなったところを橋本が逃さず、スマッシュで得点を重ねて18−18。橋本は最後まで集中力を切らさず、20−19からクロススマッシュを打ち込みゲームオーバー。1時間を超える戦いを経て、決勝進出を決めた。

日本B代表対決となった三谷美菜津(NTT東日本)と峰歩美(再春館製薬所)の試合は、2−0で三谷が勝利。ねばりが身上の峰をコーナーに追い込み、決め球は厳しくクロスへ。第2ゲーム中盤以降はドリブンクリアーも効果的に使うなど、ラリーを支配する戦術の幅広さが際立っていた。

女子シングルスの決勝は、三谷と橋本による同チーム対決。NTT東日本は男子ダブルスでも2ペアが決勝進出を決めており、2種目での優勝、準優勝が確定している。

三谷美菜津(NTT東日本)は連敗中だった峰歩美(再春館製薬所)にストレート勝ち
三谷美菜津(NTT東日本)は連敗中だった峰歩美(再春館製薬所)にストレート勝ち

◆試合結果

橋本由衣(NTT東日本)②〔21-17、14-21、21-19〕1●齋藤栞(ACT SAIKYO)
三谷美菜津(NTT東日本)②〔21-14、21-8〕0●峰歩美(再春館製薬所)

◆30日・決勝の組み合わせ

橋本由衣(NTT東日本)−三谷美菜津(NTT東日本)

 

30日は各種目の決勝が行なわれる。混合ダブルス、女子シングルス、男子シングルス、女子ダブルス、男子ダブルスの順番で、10時試合開始予定。

取材・文/平田美穂
写真/井出秀人

投稿日:2018/05/29

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