【世界選手権】ビクター・アクセルセンが念願の世界一!<最終日ダイジェスト>

8月27日に開催された第23回世界選手権(スコットランド・グラスゴー)最終日は、各種目の決勝戦が行なわれた。ここでは、海外選手を中心としたダイジェストをお伝えしよう。

 

決勝戦の結果は こちら

世界選手権

男子シングルス決勝戦は世界選手権6度目の優勝をねらった林丹(中国)と、ヨーロッパ選手では20年ぶりの世界一をめざすビクター・アクセルセン(デンマーク・上写真)が激突した。第1ゲームは正確なストロークからポイントを重ねたアクセルセンが、22-20で先制。続く第2ゲームも、ネットプレーやレシーブで安定した力を発揮するアクセルセンが、5連続ポイントなどで林丹を突き放しストレート勝利! 1997年にピーター・ラスムスセン(デンマーク)が優勝して以来、欧州選手が久々に世界の頂点に立った。

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女子シングルスは、シンデュ・P.V.(インド)と日本の奥原希望が対戦。リオ五輪準決勝で争った2人だが、そのときはシンデュが勝って決勝進出(結果は銀メダル)。今回の2人の対戦は頂上決戦となったが、持ち味のロングラリーと最後まであきらめない精神力をみせた奥原が2−1で勝利を飾り、日本に40年ぶりとなる世界選手権の金メダルを引き寄せた。

 

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男子ダブルスは前回大会の王者・アッサン(ペアはセティアワン)が若手のサプトロ(インドネシア)と組んで決勝に進出。相手は中国の張楠/劉成(上写真)だったが、インドネシアペアは得意のスピード戦を生かしきれず。逆に強打で押し切った中国ペアが、第1ゲームを10本、第2ゲームを17本に抑えて世界一の称号を手にしている。

 

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女子ダブルスは世界選手権初出場の福島由紀/廣田彩花が、中国の陳清晨(写真左)/賈一凡と対戦した。第1ゲームを失った日本は、第2ゲームをねばり強く戦って奪い返したものの、ファイナルゲームは前半に失速。福島/廣田は1-9の劣勢を挽回できずに敗れたが、輝く銀メダルを獲得している。

 

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最終試合に組まれた混合ダブルスは、第1試合の女子ダブルスに登場した陳清晨が、鄭思維(中国)とのペアで、インドネシアのアーマド/ナトシール(上写真・左)に挑んだ。世界ランク1位の鄭思維/陳清晨は第1ゲーム21-15で制したが、その後はリオ五輪金メダリストでもあるインドネシアペアに押し込まれる。ファイナルゲームは、アーマド/ナトシールが前半に12-1と大量リード。後半に中国ペアが猛追してみせたが、最後は21-15でインドネシアペアが勝利。若き挑戦者を振り切ったアーマド/ナトシールが、リオ五輪に続き世界一の王座に就いた。

 

取材・文/バドミントン・マガジン編集部

投稿日:2017/08/29
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