【山形IH2017】ふたば未来学園が浪岡を破って3年ぶりの頂点に!<男子団体>

7月31日に開催された山形インターハイ(鶴岡市小真木原総合体育館)2日目は、男女団体戦の準々決勝から決勝までが行なわれた。男子は、今年の高校選抜を制しているふたば未来学園(福島)が3年ぶり3度目となる夏の栄光をつかんでいる。ここでは、男子のダイジェストをお伝えしよう。

 

3年ぶりに夏の頂点に立ったふたば未来学園
3年ぶりに夏の頂点に立ったふたば未来学園

 

【男子団体ダイジェスト】

 

準々決勝を制してベスト4入りを果たしたのは、ふたば未来学園(福島)、八代東(熊本)、日章学園(宮崎)、浪岡(青森)の4チーム。準決勝では、第1シードのふたば未来が強豪・八代東の挑戦を3-1で退けて優勝に王手をかける。反対のヤマからは、3回戦で第2シードの埼玉栄下した浪岡が、選抜3位の日章学園をストレートで下して決勝へと駒を進めた。

 

決勝戦は、ダブルス2試合、シングルス1試合が3面同時に開始。そのなかで、先に流れをつかんだのは選抜王者のふたば未来だった。エースの金子真大/久保田友之祐が家壽多慶太/山内恭弥を2-0で退けると、トップシングルスの高上麟龍もストレート勝ち。ともに気迫あふれるプレーを展開し、優勝に王手をかけた。

 

しかし、浪岡も意地を見せる。ここまで破竹の勢いで勝ち上がって来たチームの中心選手である奈良岡功大が、有馬尭嗣とのダブルスで強敵の山田尚輝/筑後恵太を撃破。続くシングルスでも日本B代表の実力を発揮し、3年生の久保田を2-0と寄せつけなかった。これで勝負を2-2のタイに戻した浪岡だったが、反撃はここまで。ほぼ同時に試合が進行していた第3シングルスが直後に決着。ダブルスでは黒星を喫していたふたば未来の山田が本間暉人を14本、15本に抑えてチームに歓喜をもたらした。

 

第3シングルスを任されたふたば未来の山田(左から2番目)は、チームの期待に応える勝利。「最初は負けたらどうしようという不安がありましたが、応援に勇気をもらえて頑張れました」
第3シングルスを任されたふたば未来の山田は、チームの期待に応える勝利。「最初は負けたらどうしようという不安がありましたが、応援に勇気をもらえて頑張れました」

 

浪岡の有馬(左)/奈良岡は5戦全勝でチームをけん引。決勝でも高い攻撃力を発揮した
浪岡の有馬(右)/奈良岡は5戦全勝でチームをけん引。決勝でも高い攻撃力を発揮した

 

48年ぶり2度目の出場ながら、快進撃を見せて決勝まで駆け上がった浪岡。「負けた悔しさはもちろんありますが、選手たちはよくやったと思います」と奈良岡浩監督
48年ぶり2度目の出場となった浪岡は準優勝。大型ルーキー・奈良岡を軸とした高いチーム力で快進撃を見せた。「負けた悔しさはもちろんありますが、選手たちはよくやったと思います」と奈良岡浩監督

 

◆優勝コメント
本多裕樹監督(ふたば未来)
「ギリギリの勝負ばかりでしたが、たとえ誰かが負けても『自分がカバーするんだ!』という強い気持ちで全員が戦っていたことがよかったと思います。さまざまな面でサポートしてくださった多くの方々に感謝しかありません」

 

久保田友之祐主将(ふたば未来)
「僕らは2年間インターハイで優勝できなかったので、優勝できたことがすごくうれしいです。途中、プレッシャーで硬くなったりもしましたが、相手が誰であっても全力を出すだけだ、思いきりプレーしようってみんなと話していました。相手の気迫に負けないようなプレーができたと思います」

 

主将としてチームをまとめ、プレーでもチームを引っ張った久保田友之祐
主将としてチームを引っ張った久保田友之祐

 

▼準々決勝
ふたば未来学園(福島) 3-1 東大阪大柏原(大阪)
八代東(熊本) 3-0 水島工(岡山)
日章学園(宮崎) 3-2 聖ウルスラ学院英智(宮城)
浪岡(青森) 3-0 瓊浦(長崎)

 

▼準決勝
ふたば未来学園 3-1 八代東
浪岡 3-0 日章学園

 

▼決勝
ふたば未来学園 3-2 浪岡
久保田友之祐/金子真大 2-0 家壽多慶太/山内恭弥
山田尚輝/筑後恵太 0-2 奈良岡功大/有馬尭嗣
高上麟龍 2-0 齊藤大樹
久保田友之祐 0-2 奈良岡功大
山田尚輝 2-0 本間暉人

 

取材・文/バドミントン・マガジン編集部

 

 

投稿日:2017/08/01
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