【日本RC】復帰の古賀が齋藤とダブルスを制す! 混合・男女ダブルス

5月27日(土)に開幕した『2017年日本ランキングサーキット大会』(埼玉県さいたま市)。31日(水)は各種目の決勝が行なわれた。ここでは、混合・男女ダブルスのダイジェストと試合結果、選手のコメントを紹介しよう。

 

男子ダブルスを制した古賀(右)/齋藤。古賀は復帰戦での優勝となった
男子ダブルスを制した古賀(右)/齋藤。古賀は復帰戦を優勝で飾った

【男子ダブルス】
男子ダブルス決勝は、大学卒2年目の古賀輝/齋藤太一(NTT東日本)と、S/Jリーグでプレーする大嶋一彰/山﨑裕太(日立情報通信エンジニアリング)の戦い。第1ゲーム序盤は、大嶋/山﨑がフィジカルを生かした力強い攻撃で8-2とリード。しかし、古賀/齋藤はひるむことなく前に出て勝負を仕掛け、10-10で追いつく。大嶋/山﨑が再びリードするが、18-18で追いつき、最後は山﨑のサービスプッシュがアウトとなり、古賀/齋藤が21-19で第1ゲームを奪った。

 

第2ゲームは古賀/齋藤が得意とする、自ら仕掛けて前で勝負する形が炸裂。ハーフ球を前衛が積極的につかまえて、大嶋/山﨑の攻撃力を完全に封じ込めた。二人が目まぐるしく動いて前に飛び込み、相手コートにシャトルを叩き込む姿は、まさに「躍動」。大嶋/山﨑はサービスまわりにミスも出て、第2ゲームは21-9で若きペアが快勝した。大学卒業直後の昨年春、違法賭博問題による処分を受けた古賀。くさらず待ち続けてくれた大学時代からのパートナーと組む待望の復帰戦は、最初から最後まで笑顔だった。

 

大嶋/山﨑(右)は優勝にあと一歩届かず
大嶋/山﨑(右)は優勝にあと一歩届かず

 

▼試合結果
古賀輝/齋藤太一(NTT東日本)②〔21-19、21-9〕0●大嶋一彰/山﨑裕太(日立情報通信エンジニアリング)

優勝◆古賀輝(左)/齋藤太一(NTT東日本)
優勝◆古賀輝(左)/齋藤太一(NTT東日本)

 

🔻選手コメント
古賀輝/齋藤太一(NTT東日本)

古賀「支えてくださった方々、応援してくださる方々のためにも負けられないという気持ちでした。決勝は2ゲーム目から自分が前で触れるようになり、上がって来た球をパートナーに打ってもらう展開ができたことがよかったと思います。ここまでパートナーには、とても大変な迷惑をかけてしまいました。それでもこうしてペアを組んでくれたことに感謝していますし、そのぶん、自分は精いっぱい頑張るしかないと思っています。日本代表に選ばれるように、これからまた頑張っていきたいです」

 

齋藤「目標にしていた優勝ができてうれしいです。応援してくれた方々、支えてくれた方々に、この結果で少しでも恩返しできたかなと思います。1ゲーム目は緊張してしまい、相手に押される場面がありましたが、2ゲーム目は自分たちのプレー…どんどん前に詰めていくプレーができました。ここで優勝したことに満足せず、このあとの国内の大きな大会でも結果を出していけるように頑張りたいです」

 

大嶋一彰/山﨑裕太(日立情報通信エンジニアリング)
大嶋「勝ち負けを意識せず自分たちのプレーをしようと思い決勝に入りました。1ゲーム目のリードしたところで取り切れず、ズルズルいってしまったのが一番の敗因です。悔しいですが、自分たちの持ち味は出せてはいたので、やりきった思いもあります」

山﨑「1ゲーム目が勝負でした。2ゲーム目は相手に押し込まれて…そこでどう対応するかが課題かなと思います。優勝はもちろん目標にしていたんですけど、一試合一試合が勝負だったので、ここまで来られたことはよかったと思います」

 

【女子ダブルス】

長身ペアの永原/松本(右)がうれしい初優勝
長身ペアの永原/松本(右)がうれしい初優勝

 

永原和可那/松本麻佑(北都銀行)と篠谷菜留/星千智(日本ユニシス)による決勝戦。ナショナルB代表ペアの対決は、最初の一本から激しい攻め合いとなった。第1ゲームはなかなか点差がつかず、11-10と永原/松本が1ポイントリードで折り返し。13-13からユニシスペアのミスが重なり、16-13と永原/松本が点差を広げると、一度も追いつかせないまま21-16。最後は松本のスマッシュ→永原がネット前で叩くという、理想的な形で第1ゲームを奪った。

 

第2ゲームも互いに攻め続け、序盤は点差がつかず。中盤、永原/松本11-10篠谷/星の場面から、永原/松本が攻撃のスピードをゆるめず5連続得点。一気に16-10とした。篠谷/星は永原を後ろに追い込む形を作るが、永原が果敢にスマッシュを放ち、長身でタッチが速い松本の前衛が冴え渡る。最後は星のネットミスでゲームオーバーとなったが、松本がしっかり前に詰めていたからこそ。打ってよし、守ってよしの第1シードが、全国大会初優勝を手にした。

 

篠谷/星(右)は準優勝
篠谷/星(右)は準優勝

 

▼試合結果
永原和可那/松本麻佑(北都銀行)②〔21-16、21-15〕0●篠谷菜留/星千智(日本ユニシス)

 

優勝◆永原和可那/松本麻佑(北都銀行)
優勝◆永原和可那(左)/松本麻佑(北都銀行)

 

🔻選手コメント

永原和可那/松本麻佑(北都銀行)
永原「あまり実感がないですが、やっと優勝できたなとホッとしています(編集部注・全国大会で初優勝)。先に20点取られても追いついて勝てたのが2試合あって、そこは成長できたと思います。でも、まだまだだなと感じるところもあったし、ここで終わりじゃなくて通過点にしなくちゃいけないので、しっかり取り組んでいきたいです」

松本「決勝戦は自分たちの気持ちが上がっていて『前に、前に』だったせいか、あっという間に終わった感じです。この後、一番近い試合が全日本実業団なので、そこでも自分たちのベストを尽くして、チームに1勝をもたらせるように頑張りたいです」

 

篠谷菜留/星千智(日本ユニシス)
篠谷「中盤から相手のやりたいようにやられて、自分たちが勝手にミスをしてしまいました。ただ返すだけ、ただ打つだけじゃなくて、相手のイヤなところ、待っていないところを見極めてやらないと、最後は勝ちきれないんだと改めて思いました」

「決勝までは勝ちたい気持ちが前面に出て、打っても守っても引かないでやれました。今日は相手の攻撃に対応できなくて引いてしまったり、何もできずに終わった感じがします」

 

【混合ダブルス】

サウスポーペア・金子/中西(右)が頂点に
サウスポーペア・金子/中西(右)が頂点に

 

第2シードの米元優樹/米元陽花(宇部興産/ACT SAIKYO)は、磨き上げた兄妹のコンビネーションで、4試合すべてストレート勝ち。対する金子祐樹/中西貴映(日本ユニシス/早稲田大)は、2試合のファイナルゲームを経ての決勝進出。サウスポーペアの金子と中西、米元陽が左利き。4人中3人が左利きという珍しい試合となった。

 

第1ゲーム序盤は点の取り合い。米元優/米元陽が16-13とリードすると、金子/中西が4連続ポイントを奪って逆転。さらに、17-17から大学生の中西が積極的に前で決めて、連続4ポイント。金子/中西が21-17で第1ゲームを奪った。
第2ゲームも金子/中西のラリーが冴えて、3-3以降、一度もリードを許すことなく21-17で勝利。長身の中西の前衛が機能し、相手に攻めの形を作らせず。台風の目となった若きサウスポーペアが、大会初優勝を遂げた。

 

米元兄妹は惜しくもタイトルに届かなかった
米元兄妹は惜しくもタイトルに届かなかった

 

▼試合結果
金子祐樹/中西貴映(日本ユニシス/早稲田大)②〔21-17、21-17〕0●米元優樹/米元陽花(宇部興産/ACT SAIKYO)

 

優勝◆金子祐樹(右)/中西貴映(日本ユニシス/早稲田大)
優勝◆金子祐樹(右)/中西貴映(日本ユニシス/早稲田大)

 

🔻選手コメント
金子祐樹/中西貴映(日本ユニシス/早稲田大)
金子「正直、ここまで来られると思っていなかったので、自分たちが驚いています。ミックスでは年上の人と組むことが多かったですが、今回は年下で、ミックスの経験がほとんどないパートナー。自分がなんとかしなくちゃという気持ちになったり、ハーフの球出しを工夫したり、いい経験ができて、成長できたと思います」

中西「初めての全国大会優勝なので、すごくうれしいです。左同士のペアですけど、ミックスの経験はほとんどないし、パートナーどうこうじゃなくて、自分自身のことで精いっぱいでした。決勝の舞台の雰囲気とか、大学生活で味わえないこともあって、全部がいい経験になりました」

 

米元優樹/米元陽花(宇部興産/ACT SAIKYO)
米元優「腰を痛めていてコンディションがよくない中、よくここまで来られたなと思います。ぼくがあまりできない状況で、女子がカバーするところを広げてくれたのが、最後までプレーできた要因かなと思います。準決勝敗退が続いていて、決勝に進めたのは初めて。いつも以上に楽しもう、1秒でも長くプレーできるように励ましあいながらやろうと、話していました。左同士のペアは配球も違ってくるし、やりづらかったですね。自分以外の全員が左で、ぼくも左に持ち替えようかと思いました(笑)」

米元陽「試合に出られることがうれしくて、毎日毎日、楽しいと思いながらできました。ここまできたら勝ちたかったけど、相手のほうが球回しなど一枚も二枚も上手でした。次に対戦することがあれば、今回感じたことや、私たちに足りなかったところを埋めて、リベンジできるようにしたいです」

 

取材・文/バドミントン・マガジン編集部


投稿日:2017/06/01
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