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ザムスト×日本ユニシス 髙橋沙也加インタビュー

日本ユニシス#7 髙橋沙也加
日本ユニシス#7 髙橋沙也加

やはりオリンピックをめざしたい

右ヒザの前十字靱帯を切ったのは、リオ五輪のオリンピックレース(オリンピックに向けたランキング争い)の最中でした(2015年の秋)。試合中でしたが、その瞬間は痛みもなく、棄権せずにプレーしましたが、「オリンピックレースは無理かな」という思いはすぐに浮かんできましたね。その後、2016年の秋に手術をしたのですが、実はバドミントン自体をもうやめようかという気持ちもあったんです。それでも、次のオリンピックが東京だということを考えると、やはりオリンピックをめざしたい思いが強く、しっかり治して、前に進んでいこうと決めました。

ザムストのサポーターを選んだのは、トレーナーの方のすすめがあったから。復帰直後の怖さはいまでも忘れられないくらいで、サポーターがあるのとないのでは、安心感が全然違います。ようやく、練習でもみんなと同じようにできるようになったのは手術から8カ月後くらいですが、それでも、いまもサポーターは欠かせませんね。

横の動きに対して支えてもらっている

現在、使用しているサポーターは『ZK-3』。復帰してすぐは、ラインナップの中でも一番ハードタイプの『ZK-7』を使っていましたが、トレーナーの方と相談しながら徐々にサポート力の弱いタイプに替えています。『ZK-7』は前十字靱帯の位置に、がっちりとサポートがあるのですが、『ZK-3』はヒザ全体を締めるだけのタイプ。この先、少しずつサポーターに頼らず、自分の筋力だけでプレーできるようになるのがベストかなと思っています。ただし、横の動きに対してまだ怖さがあるので、そうした動きに対して支えられているという感触はありますね。

まだヒザの状態は万全でないのですが、痛みや腫れなどはないですし、いまは順調にバドミントンができていると思います。ただ、結果はまた別で、(12月の)全日本総合では自分の力の半分も出せなかったのは悔しかったです。もっともっとチャレンジして、一から這い上がるだけ。しっかりと体をつくって、来年に向けて頑張っていきたいです。

ケガに悩む中高生へのメッセージ

ケガによって、冷静に自分を
見つめ直すこともできる。
一緒に頑張りましょう!

私自身、ケガをして、もう引退しようかと思うほど気持ちが切れてしまったことがありました。「みんなは戦っているのに、私は……」って。でも、そんな気持ちでいても毎日が楽しくないし、何より悩んでいる自分が本当に嫌でした。時間を戻すことはできないし、ケガをしたことは、なかったことにはできない。ケガをしたことで学べることもあるし、ケガをして強くなる部分もある。きっといままで気づかなかった大事なことに気づけることもあると思うんです。

私自身、その時期は周りを見て、あらためて自分の悪かったところを冷静に見られることができた時間でした。ケガをしてよかったとは決して思えないけど、ケガをして強くなったと思える日がきっとくると思うので、挫折せずに頑張ってほしい。私もそう思って頑張っています。一緒に頑張りましょう!

たかはし・さやか◎1992年7月29日生まれ、奈良県出身。和合中-高岡西高-パナソニックを経て2013年、日本ユニシスに入社。主にシングルスで活躍。10年インターハイ単優勝。11年全日本社会人単優勝。15年秋に右ヒザを故障したが、17年に大阪国際で2年ぶりの優勝。ジャパンOPでも8強に入り、トップ戦線への復活を果たした。170㎝、左利き、A型。

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