【全日本総合2025】渡辺&田口が1時間を超える熱戦を制して準々決勝へ!<混合ダブルス/3日目結果>

日本の頂点をかけて争われる第79回全日本総合バドミントン選手権(東京・京王アリーナTOKYO)。大会3日目は各種目2、3回戦が行なわれた。混合ダブルス2回戦のダイジェストを紹介する。

選手コメントはこちら

種目別トーナメント表はこちら

【混合ダブルス】

第1シードの古賀輝/齋藤夏(ジェイテクトStingers/PLENTY GLOBAL LINX)は、前日と同じく、朝一番の第1コートで大学生ペアと対戦。竹澤陽生/今泉明日香(日本体育大)の動きがよく、序盤は競り合う展開となった。練習不足だと明かす古賀/齋藤だが、各自のスキルは高い。中盤以降は一気に突き放し、21-11で第1ゲームを先取した。第2ゲームに入ると、古賀のフェイントショットが炸裂。大学生ペアは足が出ず、パートナーの齋藤に笑顔が出る一方、大学生ペアはラリーでもミスを重ねてしまった。最後は齋藤が後ろから打ったドロップを、ヘアピンで返そうとしたのがネットを越えず。試合時間27分で、古賀/齋藤がベスト8一番乗りを果たした。準々決勝の相手は、若き日本代表ペアの吉田翼/関野里真(日本体育大/ヨネックス)だ。

第2コートでは、こちらも組みはじめて間もない緑川大輝(上写真・奥)/松山奈未(NTT東日本/再春館製薬所)が、永渕雄大/今井優歩(ジェイテクトStingers/ほねごり相模原)と対戦。緑川と松山が重なったり、緑川が大きく走らされる場面もあったが、21-18で第1ゲームを先取した。永渕/今井はスピード感のある鋭い連続攻撃が機能。緑川/松山を崩して仕留めるラリーも光った。それでも、さすが、世界で戦ってきた緑川と松山。連係ミスもカバーしながら、21-16で勝ちきった。準々決勝では、ランキングサーキットで上位の実績がある、下農走/大澤陽奈(金沢学院クラブ/ACT SAIKYO)と対戦する。

渡辺勇大(上写真・左)/田口真彩(J-POWER/ACT SAIKYO)と相澤桃李/松本麻佑(ジェイテクトStingers/ほねごり相模原)の対戦は、1時間を超えるファイナルゲームの末、渡辺/田口が勝利した。田口が前、渡辺が後ろの形になれば、渡辺が緩急自在のショットを放ち、確実にラリーを奪えるのが強み。長身ペアの相澤/松本の肩口をねらった強打も効果的だった。相澤/松本はなんとかしのぎ、要所で田口にシャトルを集めてミスを誘う。第1ゲームは最終盤で田口のミスが重なり、21-19で相澤/松本が奪った。

第2ゲームに入ると、相澤/松本にミスが目立ちはじめる。相手を崩してチャンスを作りながら、最後に決められない場面もあってリードを許す展開に。終盤には大きく振ったレシーブがアウトになるなど、明らかなミスが続いてしまった。第2ゲームは21-14で渡辺/田口。田口を後ろに釘付けにしようとする相澤/松本に対し、田口が後ろから打ち込みながら前に出ていく形が成功。スマッシュに対してはラケット面を合わせて、相手コートのあきスペースに送り込むレシーブが冴えていた。ファイナルゲームも渡辺/田口がリードを奪いながら進み、最後は松本のドロップがネットにかかって21-14。渡辺/田口が、昨年と同じベスト8まで進んだ。準々決勝の相手は、1時間を超える激闘を制した山澤直貴/曽根夏姫(コンサドーレ/北都銀行)だ。

初戦はファイナルでの勝ち上がりとなった霜上雄一/保原彩夏(日立情報通信エンジニアリング/ヨネックス)は、同じチーム同士のペア、井上誠也/須藤海妃(日立情報通信エンジニアリング/ヨネックス)にストレート勝ち。準々決勝では、同じく2−0で勝ち上がった竹内宏気/川添麻依子(岐阜Bluvic)と対戦する。

▼2回戦(12月27日)

古賀輝/齋藤夏(ジェイテクトStingers/PLENTY GLOBAL LINX)②〔21-11、21-8〕0●竹澤陽生/今泉明日香(日本体育大)

吉田翼/関野里真(日本体育大/ヨネックス)②〔21-14、21-11〕0●滝口友士/植村理央(豊田通商)

下農走/大澤陽奈(金沢学院クラブ/ACT SAIKYO)②〔21-11、21-13〕0●大関修平/志波寿奈(大同特殊鋼/広島ガス)

緑川大輝/松山奈未(NTT東日本/再春館製薬所)②〔21-18、21-16〕0●永渕雄大/今井優歩(ジェイテクトStingers/ほねごり相模原)

渡辺勇大/田口真彩(J-POWER/ACT SAIKYO)②〔19-21、21-14、21-13〕1●相澤桃李/松本麻佑(ジェイテクトStingers/ほねごり相模原)

山澤直貴/曽根夏姫(コンサドーレ/北都銀行)②〔17-21、21-18、21-19〕1●家壽多慶太/新見桃芭(大同特殊鋼/広島ガス)

竹内宏気/川添麻依子(岐阜Bluvic)②〔21-16、21-17〕0●中島巧/千葉美采(TrickyPandars/七十七銀行)

霜上雄一/保原彩夏(日立情報通信エンジニアリング/ヨネックス)②〔21-11、21-17〕0●井上誠也/須藤海妃(日立情報通信エンジニアリング/ヨネックス)

▼準々決勝の組み合わせ

古賀輝/齋藤夏(ジェイテクトStingers/PLENTY GLOBAL LINX) — 吉田翼/関野里真(日本体育大/ヨネックス)

下農走/大澤陽奈(金沢学院クラブ/ACT SAIKYO) — 緑川大輝/松山奈未(NTT東日本/再春館製薬所)

渡辺勇大/田口真彩(J-POWER/ACT SAIKYO) — 山澤直貴/曽根夏姫(コンサドーレ/北都銀行)

竹内宏気/川添麻依子(岐阜Bluvic) — 霜上雄一/保原彩夏(日立情報通信エンジニアリング/ヨネックス)

取材・文/バドミントン・マガジン編集部

写真/井出秀人

バドミントン・マガジン1月号が発売中!

Amazon

楽天ブックス

スポーツクリック

定期割

弊社販売部
(0120‐911‐410)

投稿日:2025/12/27
■関連キーワード

            

人気記事ランキング

閉じる