11月11日にBWFワールドツアー・熊本マスターズジャパン(Super500/熊本県立総合体育館)が開幕。11月13日は各種目2回戦が行なわれた。女子ダブルスで1回戦を突破した五十嵐有紗/志田千陽は、五十嵐が開幕前の前日練習で、志田の振ったラケットが右腕に当たり、負傷。1回戦で白星をつかんだものの、試合後に病院で検査した結果、打撲という診断が出た。これにより、2人は2回戦を棄権。志田は所属チームの再春館製薬所が主催するファンミーティングに参加し、イベント後、取材に応じた。

――棄権について、どう受け止めているか
練習中に起きたアクシデント(が原因)。ちょっと悔いが残りますが、起きてしまったことは受け止めるしかない。ここで休んで、次の試合で100パーセントの力を出す準備をすることが最善だと思います。
――棄権の判断をした状況は?
昨日、五十嵐さんの腕の状態がよくなく、病院に行ったところ、神経に当たってしまった部分があり、今の状況でプレーするよりもしっかり治した方がという話をいただきました。ケガで後遺症などが残ったら大変だし、私もそれは避けたい。病院で診てもらった結果と、今の状況を考えて、判断しました。
――五十嵐選手の様子は?
あまり感情を表に出さないように、優しくしてくださいました。2人で6大会に出場して、今回は2人で練習ができて、ちょっとずつよくなっていた。この大会で試したいこともあったし、練習をして試合に入れるところで、気持ちも前向きだった大会。このタイミングで試合ができないことはお互いに悔しいし、五十嵐さんにも悔しい思いをさせてしまったと思います。でも、彼女はすごく優しく、あまり暗い顔をせず、対応してくれていました。
――次に向けての話は?
自分たちは、大会数が足りていないし、ランキングを見てしまうところもある。周りに比べて、ペアとしての日数が少ない中で、焦りが互いにないということもない。それでも、今後、長い目で見た時に、今、どこに(照準を)合わせていくか。この状況で試合をするよりも、しっかりケガを治して、いち早くコートに戻って2人で練習や試合をすることが大事だと思いました。今は、この決断で間違っていないと思っています。
――診断を受けたのは試合後? 練習後?
練習後は、大会のドクターに診てもらいました。打撲だけど、当たり所が(よくない)と言っていました。それで様子を見ていて、1試合やってみて、フル(パワー)でできる状態ではなかったので、病院に行きました。
――次戦は、来週のオーストラリアオープンに出場する予定だった
うーん、そこもまだ難しいところです。
取材・写真/平野貴也
構成/バドミントン・マガジン編集部
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