10月9日に開催されたBWF世界ジュニア2025(インド・グワーハーティー)団体戦4日目は、決勝トーナメント・準々決勝などが行なわれた。
グループAで3連勝を飾った日本は、同組1位で準々決勝に進出。ベスト4入りをかけて戦ったのは、グループBを首位通過したアメリカだ。アメリカは、シードのフランスを破ってのベスト8入り。日本にとっては侮れない相手だった。
日本のメンバーは、前日のタイ戦に出場した選手らを中心に起用。しかし、第1セットを先制したのはアメリカ。第1試合の男子シングルスは、髙野日向(上写真)が9−8と接戦。続く混合ダブルスは、川野寿真/伴野碧唯のペアで挑むと、15オールから3連続失点を喫してしまう。すると、ここから流れはアメリカへ。リードを許したまま第5試合の男子ダブルス・川野寿真/澤田修志につなぐと、その川野/澤田もとらえきれず44−45で第1セットを落とした。
今大会初めて1セットを奪われた日本だったが、第2セット以降はしっかり立て直す。第2試合の混合ダブルスが終えた時点で18−16と2点差のリードだったが、女子ダブルスの橋村妃翔/阿波芽衣咲が27−22と5点差に。さらに女子シングルスの永渕友梨華、男子ダブルスの川野/澤田がしっかり点差を守りきって45−32。1−1のタイに戻す。
第3セットに入っても、流れは日本に傾いたまま。女子ダブルスを27−23で終えて女子シングルスの渡邉柚乃に託すと、その渡邉は相手を寄せ付けずに1失点で試合を終わらせ36−24。最後も男子ダブルスの川野/澤田が45−31で締め、日本がアメリカに2−1で勝利を飾り、準決勝進出を決めた。日本は準決勝で中国と対戦する。
10月9日の結果は以下の通り。
■決勝トーナメント・準々決勝
日本(グループA1位)2−1 アメリカ(グループB1位)
▼第1セット
日本 44−45アメリカ
MS髙野日向○9−8ゲリット・タン
XD川野寿真/伴野碧唯15−18○ツァン/チャン
WD橋村妃翔/阿波芽衣咲21−27○チャン/ヤング
WS渡邉柚乃33−36○マイカ・ヘナレス・クルーズ
MD川野寿真/澤田修志44−45○タン/ツァン
▼第2セット
日本 45−32 アメリカ
MS髙野日向○9−4ゲリット・タン
XD澤田修志/伴野碧唯○18−16リー/ヤング
WD橋村妃翔/阿波芽衣咲○27−22チャン/ヤング
WS永渕友梨華○36−27マイカ・ヘナレス・クルーズ
MD川野寿真/澤田修志○45−32タン/ツァン
▼第3セット
日本 45−31 アメリカ
MS髙野日向○9−8ゲリット・タン
XD澤田修志/伴野碧唯○18−14リー/ヤング
WD橋村妃翔/阿波芽衣咲○27−23チャン/ヤング
WS渡邉柚乃○36−24マイカ・ヘナレス・クルーズ
MD川野寿真/澤田修志○45−31チェン/ツァン

▼予選リーグ結果
グループA/①日本②タイ③アイルランド④ポルトガル
グループB/①アメリカ②フランス③ベトナム④エジプト⑤ノルウェー
グループC/①マレーシア②カナダ③オーストラリア④スロバキア
グループD/①中国②トルコ③イングランド④ガーナ⑤ウガンダ
グループE/①台湾②デンマーク③シンガポール④ブラジル⑤オランダ
グループF/①インドネシア②フィリピン③香港④スロベニア
グループG/①韓国②ポーランド③ルーマニア④ハンガリー⑤ブータン
グループH/①インド②スリランカ③UAE④ネパール
大会方式:団体戦は45点先取の3セットマッチで実施(2セット先取で勝利)。試合は1セットの中で5種目の対戦を行なうが、1種目の勝負で一方の選手/ペアが9点を獲得したら、その点数を次の種目に引き継ぐ(9-7で終わった場合、2種目は9−7からスタート)。2試合目は先に18点を取った時点で次の種目へ(以下27点→36点→45点で終了)。44オールになった場合は、先に45点を取った方が勝利となる。1セットのうち1人最大3試合まで出場可能。
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO
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