9月28日に滋賀県大津市で開幕した『第79回国民スポーツ大会』。10月1日に最終日を迎え、滋賀ダイハツアリーナで各種目の3位決定戦と決勝が行なわれた。ここでは、長崎が初優勝した少年男子のダイジェストをお伝えする。
【少年男子】

世界ジュニア選手権の直前合宿と日程が重なり、強豪高校のメンバーで固める県もエース級を欠いて臨む状況は昨年と同様。長崎も例外ではなかったが、U19日本代表2名を含む瓊浦高3年生のメンバーで、3年ぶりの決勝進出を決めた。近年、選抜やインターハイではベスト16が多く、団体日本一を叶える絶好のチャンスだ。

決勝は、完全アウェーだった。比叡山高のメンバーで臨む、地元・滋賀が相手。ダブルスで、草ノ瀬悠生/根本舜生が17本、12本で勝利を挙げたが、続くシングルスは、渡邉奏介が長束翔太にファイナル16本で惜敗。長崎は草ノ瀬、一方の滋賀は、ダブルスで敗れていた安田翔に、勝負の第2シングルスが託された。

そして、安田が第1ゲームを25−23でもぎ取る。しかし、草ノ瀬は渾身のプレーを展開して形勢逆転に成功。続く2ゲームを13本、11本で連取し、長崎が悲願の初優勝を遂げた。


【優勝コメント】
長崎・片岡直茂監督
「瓊浦高の監督が世界ジュニア(直前合宿からの同大会引率)のため、私が監督をさせてもらいました。すごく鍛えられていますし、非常にいい雰囲気をつくってくれる選手たちでした。インターハイなどで勝ち上がれなかったぶん、今回は特に勝ちたいという思いが強かったと思います。それが伝わる戦いぶりでした」
【結果】
▼決勝
長崎 2−1 滋賀
草ノ瀬悠生/根本舜生②〔21−17、21−12〕0●安田翔/藤木蓮
渡邉奏介●1〔21−14、17−21、16−21〕②長束翔太
草ノ瀬悠生②〔23−25、21−13、21−11〕1●安田翔
▼3位決定戦
埼玉 2−0 富山
五十田敦晴/山﨑琉生②〔19−21、21−19、21−12〕1●中谷勇仁/米颯斗
山脇弘奨②〔21−18、19−21、21−12〕1●奥真優
取材・文/山口奈緒美
写真/菅原 淳