9月28日に滋賀県大津市で開幕した『第79回国民スポーツ大会』。10月1日に最終日を迎え、滋賀ダイハツアリーナで各種目の3位決定戦と決勝が行われた。ここでは、開催県の滋賀が初優勝した成年男子のダイジェストをお伝えする。
【成年男子】

一昨年は準優勝、昨年は3位と、惜しくも頂点に達しなかった滋賀が、圧倒的な声援にも後押しされて2年ぶりに決勝進出。最後の相手は、連覇をねらう東京。選手の顔ぶれは異なるものの、昨年同様にBIPROGYとNTT東日本によるメンバー構成の東京は、競った試合はあっても最後は手堅く勝利をつかみ、一つも星を落とさずに勝ち上がっていた。

決勝は熱いバトルに。ダブルスは拮抗した第1ゲームを、東京の谷岡大后/中静悠斗が22−20でゲット。そのまま西川裕次郎/常山幹太を押しきって2-0で先勝した。しかし、続くシングルスは滋賀の藤原圭祐が、ファイナル22−20という大接戦を制し、第2シングルスの常山につないだ。


今年、トナミ運輸から北都銀行にコーチ兼選手として移籍した常山は、今大会が引退試合という覚悟で臨んでおり、谷岡との決戦に11本、7本で快勝。大きな期待に応え、滋賀がこの種目での初優勝に輝いた。

【優勝コメント】
滋賀・村上俊監督
「所属はバラバラでも、事前の合宿などを通じてダブルスの呼吸を合わせ、いいチームワークで臨めました。この3、4年、滋賀開催の国スポに向けて強化してきた集大成として、それぞれが力を出しきってくれたと思います。今回で引退する2名も、本当に頑張ってくれました」
【結果】
▼決勝
滋賀 2−1 東京
西川裕次郎/常山幹太●0〔20−22、12−21〕②谷岡大后/中静悠斗
藤原圭祐②〔21−16、7−21、22−20〕1●森口航士朗
常山幹太②〔21−11、21−7〕0●谷岡大后
▼3位決定戦
神奈川 2−0 岐阜
川邊悠陽/岩野滉也②〔21−18、21−14〕0●竹内宏気/小川桂汰
岩野滉也②〔21−18、20−22、21−12〕1●佐藤雄輝
取材・文/山口奈緒美
写真/菅原 淳