9月28日に開催されたBWFワールドツアー・韓国OP(水原/Super500)最終日には、各種目の決勝戦が行なわれた。日本勢は、女子シングルスの山口茜、女子ダブルスの中西貴映/岩永鈴が今季ツアー初優勝をめざして決勝に臨んだ。
女子シングルス決勝では、山口茜(上写真)が地元韓国のアン・セヨンと対戦。これまでの対戦成績は14勝14敗とまったくの五分。第1ゲームは、山口が積極的な攻撃で主導権を握り、9−5、13−8、17−14とリードを保って試合を進める。後半はアン・セヨンに17オールとされたが、スピードを緩めなかった山口が再び突き放し、21−18で勝ち切った。第2ゲームも、お互いに質の高いラリーを見せながら、中盤10−8。ここから山口が6連続得点で一気に流れをつかむと、その後は主導権を譲らず21−13で勝利。8月の世界選手権で金メダルを獲得した山口が、ワールドツアーでは今季初優勝を果たした。
女子ダブルスの決勝では、中西(上写真・右)/岩永が韓国の孔熙容/キム・ヘジョンと対戦。第1ゲーム前半は12−6と日本ペアがリードしたが、ここから韓国ペアがねばり強く追い上げて終盤に逆転。中西/岩永は19−21で先制を許した。続く第2ゲームも、孔熙容/キム・ヘジョンが中盤以降ポイントを重ね、15−9とリード。中西/岩永も終盤に巻き返しを図ったが及ばず、最後は21−12で韓国ペアが勝利。中西/岩永は準優勝で大会を終えた。
このほかの種目では、男子シングルス決勝をジョナタン・クリスティ(インドネシア/上写真)が制して優勝。決勝ではアンダース・アントンセン(デンマーク)とのファイナルゲームを、最後17本で制して頂点に立った。男子ダブルスは、韓国の徐承宰(ソ・スンジェ)/金ウォンホが、インドネシアのアルフィアン/フィクリを16本、21本で下して地元V。混合ダブルスは、中国ペア対決を馮彦哲(フォン・イェンジァ)/黄東萍(ファン・ドンピン)が制している。
9月28日の決勝戦の結果は以下の通り。
【男子シングルス】
ジョナタン・クリスティ(インドネシア)②〔21−10、15−21、21−17〕1●アンダース・アントンセン(デンマーク)75分
【女子シングルス】
山口茜②〔21−18、21−13〕0●アン・セヨン(韓国)45分

【男子ダブルス】
徐承宰/金ウォンホ(韓国)②〔21−16、23−21〕0●アルフィアン/フィクリ(インドネシア)50分

【女子ダブルス】
孔熙容/キム・ヘジョン(韓国)②〔21−19、21−12〕0●中西貴映/岩永鈴50分

【混合ダブルス】
馮彦哲/黄東萍(中国)②〔25−23、21−11〕0●蒋振邦/魏雅欣(中国)42分
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO
弊社販売部
(0120‐911‐410)