9月5日から10日にかけて、百十四銀行第68回全日本社会人選手権(香川・あなぶきアリーナほか)が開催された。最終日の10日は、各種目の準決勝、決勝が行なわれ、社会人王者が誕生した。ここでは、女子ダブルスのダイジェストをお伝えする。
【女子ダブルス】
女子ダブルスは、元日本A代表同士でペアを組んだ櫻本絢子(ヨネックス/手前)/廣田彩花(岐阜Bluvic)が、1ゲームも落とさずに優勝を飾った。廣田は福島由紀と2016年に優勝、櫻本は宮浦玲奈と2022年に優勝しており、それぞれ2回目の優勝。
光ったのは、個々の力と、中盤以降の抜け目のなさ。大澤佳歩/田部真唯(山陰合同銀行)との決勝戦では、力強い攻撃を見せた相手に中盤までリードされたが、廣田がサービスレシーブから前に出たまま連続で相手の球をストップ。一気に試合のペースを手繰り寄せた。
廣田は「全試合を通して本当に楽しかった。やっぱり、パートナーがすごく頼もしかった。自分のできることをやった結果が優勝につながってよかった」と笑顔。櫻本も「自分が決め急いでミスにつながったが、廣田さんが声をかけてくれたし、後ろのプレーに集中できて助けられた」とパートナーに感謝した。

▼準々決勝(9月9日)
小田菜摘/志波寿奈(広島)②〔21−14、27−25〕0●向井仁那/宮内公佳(宮城)
大澤佳歩/田部真唯(島根)②〔21−13、21−14〕0●毛利未佳/千葉美采(宮城)
石川心菜/平本梨々菜(岐阜)②〔21−13、21−19〕0●鈴木陽向/山北奈緒(東京)
櫻本絢子/廣田彩花(東京/岐阜)②〔21−18、21−13〕0●曽根夏姫/小松ゆい(秋田)
▼準決勝(9月10日)
大澤佳歩/田部真唯②〔21−15、21−12〕0●小田菜摘/志波寿奈
櫻本絢子/廣田彩花②〔21−10、21−11〕0●石川心菜/平本梨々菜
▼決勝(9月10日)
櫻本絢子/廣田彩花②〔21−16、21−15〕0●大澤佳歩/田部真唯
取材・文/平野貴也
写真/山田次郎
弊社販売部
0120‐911‐410