【世界選手権2025】「相手の方が我慢強くて、自分が勝手にミスをしてしまった」(田中湧士)<3日目/選手コメント-9>

8月27日に開催されたBWF世界選手権2025(フランス・パリ)3日目は、各種目2、3回戦が行なわれた。ここでは、試合を終えた日本代表選手たちのコメントを紹介する。

田中湧士
(NTT東日本)

男子シングルス:2回戦は全奕陳(韓国)に0-2で敗戦

――コントロールに苦しんでいた印象

2日前(8月25日)の朝に試合をやって、2日後の夜に2回戦になったのですが、自分のコントロールがしっかりできていなかったです。(1回戦でシードを倒し)チャンスだと思っていて、相手も同じように思っていたはず。その中で、相手の方が我慢強くて、自分が勝手にミスをしたという印象です。

――準備がうまくできなかった

(1回戦後の)過ごし方は、もちろん気をつけていた。計画を持ってやっていたつもりです。でも(1回戦の)李詩灃選手(中国)のイメージが、すごく強くついていた中で、違う球がくるとわかっていたのに、体が対応できませんでした。リズムを合わせられなかったです。

――試合に入り込めなかった?

日本にいる時から、ずっと李詩灃選手をイメージした練習、意識を続けてきた中で、そこに勝って、多分、心のどこかというか、ほぼ大半がホッとしてしまっていた自分がいたのかなと思います。試合が終わって、すぐ、その日の夜から気持ちを切り替えて、次に向けてと思ってはいましたけど、出しきれなかったなと思います。

――バックアウトの判断がうまくできなかったのは、メンタルの部分か?

2日前に比べて、コートの風の感じは全然違いました。その中で、多分、自分がどうしても弱気になって、〝アウトになってくれ〟と思ったのが多かったかなと思います、

――今回の経験をどう生かしていきたい?

今はあまり考えられないですけど……。上と戦えるんだという気持ちはプラスに捉えて、その中でも、勝って満足するのは、もう今回が最初で最後にしたい。勝つのが当たり前というか、どんどん(上位の選手を)食らっていって、その中で落としてはいけない試合は、しっかりと勝ちきれるような強さが欲しいです。

――目標としてはロス五輪がある

もちろん五輪は見据えていますけど、このような感じだったら全然話にならない。また課題を確認して、一日一日を取り組んでいきたいなと思います。

取材・写真/平野貴也

構成/バドミントン・マガジン編集部

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投稿日:2025/08/28
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