【世界選手権2025】「自分が簡単なミスをしなければ勝てると思っていた」(志田千陽)<3日目/選手コメント-4>

8月27日に開催されたBWF世界選手権2025(フランス・パリ)3日目は、各種目2、3回戦が行なわれた。ここでは、試合を終えた日本代表選手たちのコメントを紹介する。

志田千陽(奥)&松山奈未
(再春館製薬所)

女子ダブルス:2回戦はエルセティン/インジ(トルコ)に2-0で勝利

――緒戦はいい勝ち方だったが、緊張はしたか?

志田 こちらに来てからは、メインホールで練習をやってからは時間が経っていたので、緊張感はすごく出ていたし、不安もありました。でも、今までいろいろな経験をした中で、自分が簡単なミスをしなければ勝てると思っていたので、そこをしっかり最後までやろうと思って試合に入りました。

松山 ビデオを見て、相手選手もミスがないとすごく感じていたので、自分たちが決め急いだりしてミスが出ると、私も焦ってしまうと思いました。出だしから、とにかくミスなく丁寧にやったのがよかったかなと思います。

――スピード感のある連系で攻撃できていた。8割くらい攻撃を続けていた感覚か

志田 あまり攻め急いでカウンターを食らうこともなかったですし、互いが動きで(相手の配球を)コントロールしつつも、速く動いて球を打ち分けられました。そこで単調になったら結構、こっちの前衛を抜けたりしがちなのかなと思いますけど、今日はそれもローテーションをしながら決められていたので、すごくいい状態だったのかなと思っています。

――現地入りしてから日にちが空いて、少し嫌な感じがあった?

松山 最初からわかってはいたので、その間に時差ボケとか対策をしながらゆっくり過ごせたので、それはそれでよかったかなと思います。

――松山選手のコンディションや手ごたえは?

松山 今日の試合自体は、そんなに悪くなかったと思います。ちょっとミスをしなくて、いいところでミスが出たかなとは思いますけど、そこは明日に向けて改善できるし、悪くない状態かなと思います。

――会場の雰囲気をどう感じた?

志田 入場した時に、フランスの選手が(隣のコートで)試合をしていて、あまり、ほかの会場では聞かないような歌を歌っていて、やっぱり、フランスの方は明るい応援をするイメージです。(トーナメントが進んで)コート数も少しずつ減ると思いますが、センターコートに立てば、そういう歓声が自分たちに向いてくるのかなとすごく感じました。やっぱり、より多く試合がしたいなと感じました。

松山 (歌を歌って応援するスタイルが)サッカー会場のような感じの応援があっていいなと感じました。自分たちも声援を送ってもらえるようなプレーができたらいいなと思いました。

――パリ五輪で銅メダルを獲得した思い出の場所

志田 私は、試合前は会場の様子をあまり見ずに、一人で(試合に向かう)雰囲気をつくって、準備をするイメージでいました。でも、やっぱり入場する時は、すごくワクワクしました。五輪とは(会場の)色や雰囲気が違いますけど、この会場に戻ってきたなと感じて、その時の景色が蘇るものがありました。

――次の試合に向けて

志田 一回一回、相手も強くなっていくし、次の相手も自分たちを食うつもりで向かってくると思います。それを受け身になったらいいプレーはできない。自分たちもやっぱり悔いを残さない試合をしたいですし、まだまだ試合をしたいので、明日は負けられない。気持ちで引かないように、しっかりと準備をして入りたいと思います。

松山 相手の研究も必要ですけど、まず自分が今、何をするべきかを常に考えながら、チャレンジャー(の気持ち)で頑張りたいと思います。

取材・写真/平野貴也

構成/バドミントン・マガジン編集部

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投稿日:2025/08/27
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