【中国オープン2025】「準決勝を越えるために、一皮むけるような戦略、フィジカルの強化を頑張っていければ」(山口茜)〈帰国コメント〉

7月27日、BWFワールドツアーSUPER1000の中国オープン(7月22日~27日/中国・常州)に出場した日本代表が帰国した。女子シングルスでベスト4に入った山口茜が、帰国後の囲み取材に対応し、大会を振り返った。

山口茜

――ジャパンオープンからの連戦。中国オープンでは、コンディションは?

前半はジャパンオープンの疲労が抜け切っていないなというところがありましたが、準決勝に関してはジャパンオープンよりは疲労がない、元気な状態で戦うことができたのかなと思います。

――会場については? 風の影響について話す選手が多かったが

空調の影響で、コートのエンドによってシャトルの飛ぶ、飛ばないがすごくはっきりしている会場だったので、そのあたりのコントロールや戦術というところは本当に難しかったです。

――そこは、山口選手にとってはどんな影響があった?

自分自身、片方のサイドでコントロールが全然できないという感じだったので、あまりよくはなかったかなと思います。

――準決勝、ジャパンオープンの準決勝でも負けている王祉怡(ワン・ジーイ/中国)選手に敗れた。準決勝を振り返って

ジャパンオープンでは結構ラリーができた中で、自分のミスがちょっとずつ増えてしまったというところがあったので、中国オープンではできればラリーをしようと思っていました。風の影響がある会場だったので、1ゲームを取ってファイナルゲームに持ち込むのはジャパンオープンよりやりやすいかなと思っていたのですが、エンドによってのコントロールの我慢や戦術というのが王祉怡選手の方がすごく我慢してうまくやっていた。その差が出たのかなと思います。

――王祉怡選手に対しては、特に苦手意識はもたずに臨めた?

そうですね。世界ランキングやこれまでの対戦成績といったところで、これまでは向かってこられる立場だったのですが、今はこちら側が挑戦する立場でやっていける。苦手意識というよりは、前よりは気楽に、向かっていく気持ちでできているのかなと思います。

――ジャパンオープンはホームだったが、中国オープンはアウェイ。ジャパンオープンでは「声援のおかげでねばり強くプレーできた」と話していたが、そうした環境の違いについては

ジャパンオープンですごく声援を感じながらやれた中で負けてしまったぶん、悔しい気持ちがあったので、中国オープンではその悔しい気持ちをもって試合に臨めたのかなと思います。アウェイということはあまり気にはならなかったのですが、やはり相手選手のホームということもあって、ジャパンオープン以上に我慢する気持ちや気合みたいなものが相手選手にあったのかなというのは感じました。

――2週連続ベスト4というところでの自己評価は?

シード選手に当たらずにそこまで行けたというのもありますが、序盤の試合を落とさずに、しっかり勝ち上がれているというところは評価していいのかなと思います。

――世界選手権まで1カ月。どのように調整していく?

まずは体のコンディションをしっかり整えて、いい体の状態で世界選手権を迎えられればいいなと思います。準決勝でなかなか今年は勝てていないので、そこを越えるために、一皮むけるような戦略だったり、フィジカルの強化を含めて、1カ月ですけど、頑張っていければいいなと思います。

――準決勝の壁を破る上で、必要なものは?

自分の動くスピードだったり、準備だったり、予想といったところで、最近なかなか主導権を握れていないのかなと思うので、自分のスピード、球回し、配球などでもう少し主導権を握るような展開を増やしていかないと、ラリーをされたときに後手に回ってしまう。そういった考え方、配球、フィジカル的な部分もそうですが、主導権を握れるというところが大切なのかなと思います。

――世界選手権に向けて、具体的に取り組んでいくことは?

ゆっくりのラリーではある程度ラリーができるというところはあるので、少しスピードを上げながら実戦的な部分をもう少し頑張れたらいいのかなと思っています。

 

 

取材・写真/バドミントン・マガジン編集部

 

投稿日:2025/07/27
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