【ジャパンオープン2025】「とにかく動いて動いて、競った時にも引かずに先手を取りにいくことが大事」(渡邉航貴)<選手コメント-6>

7月15日に開催されたBWFワールドツアー・ダイハツジャパンオープン(東京体育館/Super750)は各種目1回戦が行なわれた。ここでは、海外のライバルたちと熱戦を繰り広げた、日本選手のコメントを紹介する。

男子シングルス
渡邉航貴

1回戦はナット・グエン(アイルランド)に2−0で勝利。

――試合を振り返って

60分も経っていたので、タフな試合だった思います。最近、1回戦を突破できていなかったので、ここは絶対に勝ちたい気持ちでした。自国開催でもあったので、本当に勝ててよかったなと思います。

――第1ゲームの序盤はリードされる展開だった

1ゲームの5-10くらいでめっちゃ焦っていて、〝うわーっ、1ゲーム取られる〟と思っていましたけど、そこから、少し高さを出したり、自分のスピードを出したりして相手に揺さぶりを入れていったら、相手が少しずつミスをしてくれた。流れがきて、よかったです。

――ピンチの中でも、ある程度冷静に考えてプレーできた

いや、今は考えるのをやめています。とりあえず動いて動いて、競った時でも引かずに、先手、先手でいくことが大事かなと思って。それを意識してやっていました。

――相手に逆を取られながらも、食らいつくシーンが多かった

逆を突かれているのは、先に動きたい気持ちが強くて(予測を)張っているということ。だから、それはあまりよくはない。でも、以前は、逆を突かれると、無理だ……みたいな(動かない)のが多かったんですけど、今日は、とりあえず真ん中にでもいいから高く上げて返して、レシーブをしよう、というイメージもありました。

逆を突かれることはポジティブではないですけど、それでも返して1点取れば帳消しだというところでポジティブにとらえて、1点1点を積み重ねていきました。自分的には、いい1回戦だったかなと思います。今までの勝てないときの自分のままで終わるのか、今みたいにねばって勝つのかでは、全然違う。次に大してポジティブになれる。自信も少しずつでいいから戻したい。

――第2ゲームの展開は?

もう相手の球が大体分かったし、第1ゲームで相手が疲れているのが見えたので、自分の球回しをして、こっちの土俵に持っていけば大丈夫という自信がありました。第1ゲームを取れたのが大きかったです。1ゲームを取られていたら、自分も疲れてしまっていたし、ファイナルゲームまで持ち込めても、厳しかったかなと思います。

――2回戦以降、どのようなプレーを見せていきたいですか

自分のように小さい選手は、男子シングルスにはあまりいませんけど〝それでも勝てるよ〟というのが、観にきている小さい子どもたちに伝えれればいいなと思います。自分自身としては、もっと実力をつけないといけないし、結果も残さないといけないと思っています。次の相手がどうこうよりも、自分のプレーをどれだけ出せるかの勝負。(今は)冷静なプレーなんて何一ついらないと思ってるので、泥くさく1本を取りにいこうと思っています。

取材・構成/平野貴也、バドミントン・マガジン編集部

写真/菅原淳

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投稿日:2025/07/15

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