2月28日にS/Jリーグ2025 TOP4トーナメントが、神奈川県の横浜BUNTAI(横浜市)で開催された。28日は男女のS&Jブロック上位2チームによる準決勝と、各ブロック6位同士による残留決定戦を実施。ここでは、女子の準決勝、ヨネックスとNTT東日本一戦をダイジェストでお伝えする。
【女子・準決勝-2】
ヨネックスが安定感のある勝ち上がりで、2年連続の決勝進出を決めた。
NTT東日本との準決勝は、ブロックリーグでエースペアとして起用してきた保原彩夏/廣上瑠依を分けて起用。第1ダブルスは、櫻本絢子(上写真・右)と廣上(同左)の組み合わせで起用した。強い球の打ち合いを得意とするNTT東日本の鈴木陽向/山北奈緒に対し、落ち着いた試合運びを見せた。廣上が「打ち合いになるかなと思ったけど、2人ともレシーブをできる自信がある。落ち着いて相手を回す展開が多くできたのがよかった」と話した通り、相手のペースに巻き込まれず、第1ゲームを21-16で先取。第2ゲームは、鈴木/山北がきん差のリードで進めたが、ヨネックスペアが16-18から3連続得点で逆転すると、最後は22-20で押し切り、ストレートで勝利を収めた。
スピードを武器とする保原/廣上で打ち合う策もあったはずだが、櫻本を起用することで1人の体力を決勝に向けて温存できただけでなく、緊張感のある第1ダブルスに、ベテランの櫻本が落ち着きを与えることもできたのは、大きかった。櫻本は「いろいろなペアで練習をしてきた。自分は、このペアで出した意味を感じながら、試合に入れた」と個人戦では組まないペアリングでも、その意図を汲み取ってプレー。見事に役割を果たした。
シングルスは、ヨネックスの仁平菜月(上写真)が17本、19本で栗原琉夏に2−0。今季、ブロックリーグで5戦全勝と出ずっぱりで結果を残している実力を、しっかりと発揮した。栗原も第2ゲームは、得意のスピード勝負に持ち込むため低い球を多用して対抗したが、仁平は「途中までは、自分がやりたいプレーをしても相手がついてくる状況。もっと(ショットの)質をよくしようとか、今できること以上のプレーを自分に求めてしまった。でも、最後は、うまく勝ちたいという思いは捨てた。どんな形の点数であれ、自分の方に入るように、自分が取るというよりは、相手に点を与えないようにプレーした」と我慢強いラリーで応戦。試合の流れを渡さなかった。
ヨネックスの松野修二ヘッドコーチは、ペアの組み替えについては、全体のコンディションを考えた起用だったことを明かした上で「誰と組んでもできなければいけない。その姿勢でやる中で、本来のパートナーへのリスペクトというか、ありがたみがわかるもの」と、選手が言い訳として考えるべき要素ではないとの見解を示した。
決勝は、Jブロックの最終戦で激突し、2−1で破ったBIPROGYとの再戦。勝てば、日本リーグ時代の2001年以来となる優勝となる。十分に可能性がある勝負となるが「明日は、明日の風が吹く。勝った、負けたもあるけれど、これだけお客さんが来てくれている(※残留チーム決定戦まで含めて4058人)。いい試合をしないといけない。決勝までくるチームは、力を持っている。一つひとつ、いい試合をできれば」とプレッシャーを背負わずに戦う姿勢を示した。
▼準決勝(2月28日)
ヨネックス(Jブロック1位)2−0 NTT東日本(Sブロック2位)
櫻本絢子/廣上瑠依②〔21−16、22−20〕0●鈴木陽向/山北奈緖
仁平菜月②〔21−17、21−19〕0●栗原琉夏
保原彩夏/関野里真 〔試合なし〕 上杉杏/山北眞緒
▼決勝(3月1日)
ヨネックス(Jブロック1位) – BIPROGY(Jブロック2位)
3位:NTT東日本
取材・文/平野貴也
写真/菅原淳
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