2月3日から8日まで、アジア団体選手権(中国・青島)で行なわれた。日本は男子が初優勝、女子はベスト8の成績で終えている。ここでは、帰国後の囲み取材に応じた監督、選手のコメントを紹介する。
大堀均
(日本代表監督)
――大会を総括
男女ともに優勝をめざして出場しました。結果的には、男子が優勝、女子がベスト8。男子については、コンディションもよくて、ベテランと若手の融合というか、非常にいい雰囲気を醸し出していた。それが結果につながってきたと思います。先輩である保木(卓朗)や小林(優吾)が、率先して全員分の洗濯をやって、今日は頑張れよと後輩を送り出すような姿も見受けられました。
(団体戦は)コートでどういうパフォーマンスをするか、それからオフコートでどういうサポート、行動をできるかが大事。それをベテランの選手が身をもって示してくれたし、若手の選手は自分たちのエネルギーに変えて戦うことができていたと思います。今後のことも考えて、次につながるいい大会になりました。
女子については、今回はコンディション調整がうまくいかなかったところがありました。実際に、試合に出ないまま大会を終えた選手もいます。最初は出場したけど途中から休養に入った選手、逆に前半は休養を取らせて後半に起用した選手もいる状況。ベストコンディションで臨むことができなかったことが、ベスト8で終わってしまった一つの大きな要因と感じています。
ただ、女子も主将を務めた中西(貴映)が自己犠牲の精神を示していました。彼女自身もあまりコンディションがよくなかったのに、それでも任せてくださいと言ってくれたし、いいパフォーマンスでゲームも勝ってくれました。後輩たちにいろいろと伝えて、献身的にサポートする姿を見せてくれました。
そういう姿勢を、若手選手も自分たちのモノにして、次につなげていってほしいです。女子は、目標を達成することはできませんでしたが、それぞれの立ち位置でいい経験を積めた選手が多かったと思います。選手には「やられたら、やり返そう」と言って、ユーバー杯でのリベンジをみんなで誓いました。
――女子で最年少だった高校1年生の渡邉柚乃選手の評価は?
活躍したと言っていいと思います。最後は負けましたけど、あのクラスの選手(台湾の許玟琪)と互角に渡り合いました。彼女の向かっていく姿勢、最後まで諦めない姿勢は、高校1年生のレベルをゆうに越えていて、精神的なタフさも見て取れました。日本代表の団体戦に高校1年生で初めて出場という立場を考えれば、顔が青ざめるくらいの状況ですけど、彼女は任せてくださいという感じでした。(緊張感のある舞台を)経験しながら得ていく部分があるものですが、彼女はその前の段階から(臆せず挑む気持ちが)備わっているし、それが強さの一つなのかなと感じました。
――男子は優勝。シングルスの西本拳太選手、ダブルスの保木/小林ペアに頼らずとも戦えた点での収穫は?
選手も我々もその辺を意識しながらの起用になったと思っています。起用された選手が、本当に期待に応えて活躍してくれたのは、すごくいい収穫です。ベテランの選手たちが、コンディションの部分で万全ではなく、若手に出番が回ったという部分もある中、次の世代の選手たちがチャンスをモノにしてくれました。
――男女ともトマス杯、ユーバー杯に向けて
今回の大会では、技術的な部分よりも、海外での戦う姿勢、気持ちの準備の部分が、ひと回り、ふた回り、たくましさを増してくれたという感覚があります。トマス杯、ユーバー杯にどのような布陣で臨むかは、まだ未定ですけど、今回頑張ってくれた選手たちも絡んでいくと思いますし、メンバーを決める上で(選択肢の)幅が出てきたかなと感じています。
取材・構成/平野貴也
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