日本一を争う「第79回全日本総合バドミントン選手権」が、12月25日に東京・京王アリーナで開幕した。大会最終日の30日は、各種目決勝が行なわれた。ここでは熱戦を繰り広げた選手のコメントを紹介する。
女子ダブルス
廣田彩花&櫻本絢子
(岐阜Bluvic/ヨネックス)
決勝戦結果:五十嵐有紗/志田千陽(BIPROGY/再春館製薬所)に1−2で敗戦
――試合を振り返って
廣田 優勝できなかったけど、チャンスはあったと思います。でも、サク(櫻本)と組まなかったら決勝の舞台に立てなかった。感謝の気持ちでいっぱいです。
櫻本 私もこの決勝の負けは悔しいのと、最後まで廣田さんと楽しく終えられたっていうのは、心残りはないというか、今年をいい1年で終えられたなと思います。廣田さんと組むにあたっては、自分のチームや岐阜Bluvicの皆さんに支えられました。そこにも感謝の気持ちでいっぱいです。その感謝の気持ちを今日、コートで表現できたかなとは思います。
――ファイナルゲームは途中まで2人のペースだった
廣田 16−14でリードしたところから、自分たちが決め急いでしまいました。自分の体も止まったというか、疲れが出てきてしまった。球の精度がうまくいかなかったです。でも、それまではすごくいいプレーを2人で出せましたし、世界で戦っている2人を相手に、どこまで通用するのかな、どこまで戻ってこられているのかなと思っていたので、試合の中でやりながら通用する部分も見えた。すごく収穫のある試合だったと思います。
――ファイナルゲームのチャレンジの場面。相手に2点入っていたことに気づいていた
櫻本 ん? とは思いましたが、〝追いつかれたのか〟って思ってしまった。頭がいっぱいいっぱいだったので、間違えているというよりも、受け入れちゃった感じでした。15−16じゃなかったかな、とは思ったけど、〝やばい16オールだ〟となってしまいました。
廣田 私は全然気づいていなくて(苦笑)。必死だったので、そこが冷静にやれていたら展開が変わったのかなとは思います。
――表彰を待っている間、笑ったり泣いたり。どんな気持ちだったか。
櫻本 私は廣田さんが声をかけてくれなかったら、この場に立っていなかったと思うので、その感謝の気持ちを伝えたら、廣田さんが泣き出しちゃって。もらい泣きしちゃいました。
廣田 サクと組まなかったら、私は決勝の舞台にも立ってない。個人的には3年ぶりに総合に戻ってこられた。試合を重ねるたびに、サクとプレーができるのが楽しいなっていうのは噛みしめながらやれていたので、今日も最後、優勝して終われればよかったですけど、最後までサクと楽しめて、よかったなっていう気持ちでした。
――今後について
櫻本 まずは総合をめざしてきたので、今後のことはこの後に話せたらなと思います。それぞれチームが違うので、リーグがあったり、また個人で出る大会が出てくると思います。そこに切り替えて頑張っていきたいという気持ちです。
廣田 総合を考えていたので、今後、また話し合っていけたらいいなって思いますし、お互いに力を高め合っていけたらいいかなと思います。
取材/バドミントン・マガジン編集部、平野貴也、吉井信行、楊順行
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