【全日本総合2025】シード勢が順当にベスト4入り!古賀&齋藤、緑川&松山は準決勝で激突!<混合ダブルス/準々決勝結果>

日本の頂点をかけて争われる第79回全日本総合バドミントン選手権(東京都調布市・京王アリーナTOKYO)。大会4日目は各種目準々決勝が行なわれた。混合ダブルスのダイジェストを紹介する。

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【混合ダブルス】

新たなペアとしてスタートした緑川大輝(上写真・左)/松山奈未(NTT東日本/再春館製薬所)が、2024年ランキングサーキット準優勝の実績がある下農走/大澤陽奈(金沢学院クラブ/ACT SAIKYO)に、ストレート勝ちを収めた。序盤は点を取り合う互角の展開。緑川がジャンピングスマッシュを打ち込むも、下農/大澤が大きく返して緑川を走らせ、松山をラリーに絡ませない。しかし、中盤から松山が仕留める形が増えはじめ、後半は緑川のフェイントカットも決まり、徐々に点差がついていった。最後は浅くなったサービスリターンを緑川がたたき込み、21-12で第1ゲームを奪った。

第2ゲームに入ると緑川の攻撃的ショットの威力が上がり、緑川と松山の連携による得点が増えていく。大澤も果敢にネット前で勝負して点を奪い、下農もフェイントカットで緑川/松山の足を止めたが、リードを奪われたまま追いつけない。サービス周りでも世界で戦ってきた緑川/松山が上回り、最後は変化をつけたサービスに大澤が対応できず。緑川/松山が、ベスト4一番乗りを果たした。

準決勝で緑川/松山と対戦するのは、第1シードの古賀輝(上写真・後ろ)/齋藤夏(ジェイテクトStingers/PLENTY GLOBAL LINX)。日本代表ペアの吉田翼/関野里真(日本体育大/ヨネックス)に、2−0で勝利した。今大会は混合ダブルスのみ出場の吉田/関野はコンディションもよく、前日の2回戦後には、「1年を通して一番いい試合だった」(関野)、「勝ちに向けて2人の方向が一緒になれた」(吉田)と充実ぶりを口にしていた。それでも終わってみれば、21-14、21-14。「ぼくだけ代表じゃないので、チャレンジャーの気持ちで」と話していた古賀だが、若き代表ペアの挑戦を退けた形になった。

渡辺勇大(上写真・後ろ)/田口真彩(J-POWER/ACT SAIKYO)は、山澤直貴/曽根夏姫(コンサドーレ/北都銀行)にストレート勝利。序盤から渡辺が攻撃的ショットを打ち込み、田口が前で仕留める形が機能する。富岡中・高で渡辺の1学年後輩の山澤と、山澤と同学年の曽根は、時に声をかけながらローテーション。渡辺のショットに対応し、しっかりラリーで崩して点を奪う場面もあった。ただ、田口が大きく崩れることはなかった。ネット前で素早く反応してチャンスをつくり、渡辺の緩急自在のショットへとつなげていく。長いラリーで山澤/曽根が前に置きにくれば、見逃さずたたき込む。第1ゲームは21-14で渡辺/田口が奪った。

第2ゲームも渡辺/田口が積極的に攻める。山澤/曽根はロングレシーブでコート奥をねらうが、バックアウトが多いのが痛かった。中盤まで8-11と迫るが、インターバル明けから渡辺/田口が4連続得点で勝負あり。田口がミスをして嫌な流れになりかけても、サービスまわりからすぐ取り返せるのが渡辺の強さ。最後は渡辺がセンタークリアーで山澤/曽根を崩し、渡辺がスマッシュ、田口がネット前で仕留める最高の形でゲームオーバーとなった。

渡辺/田口と対戦するのは、代表ペアの霜上雄一/保原彩夏(日立情報通信エンジニアリング/ヨネックス)。竹内宏気/川添麻依子(岐阜Bluvic)のねばりと巧みさに、22-20、24-22と苦戦するも、2−0で勝ちきった。霜上、保原ともに男女ダブルスとの2種目で準決勝進出。さらに厳しくなる戦いを前に、フィジカル面でのケアも勝負のポイントになりそうだ。

▼準々決勝(12月28日)

古賀輝/齋藤夏(ジェイテクトStingers/PLENTY GLOBAL LINX)②〔21-14、21-14〕0●2吉田翼/関野里真(日本体育大/ヨネックス)

緑川大輝/松山奈未(NTT東日本/再春館製薬所)②〔21-14、21-12〕0●下農走/大澤陽奈(金沢学院クラブ/ACT SAIKYO)

渡辺勇大/田口真彩(J-POWER/ACT SAIKYO)②〔21−15、21−16〕0●山澤直貴/曽根夏姫(コンサドーレ/北都銀行)

霜上雄一/保原彩夏(日立情報通信エンジニアリング/ヨネックス)②〔22-20、24-22〕0●竹内宏気/川添麻依子(岐阜Bluvic)

試合巧者の相手に苦しめられながらも勝利をつかんだ霜上(右)/保原。2種目でベスト4入り

▼準決勝(12月29日)

古賀輝/齋藤夏(ジェイテクトStingers/PLENTY GLOBAL LINX) — 緑川大輝/松山奈未(NTT東日本/再春館製薬所)

渡辺勇大/田口真彩(J-POWER/ACT SAIKYO) — 霜上雄一/保原彩夏(日立情報通信エンジニアリング/ヨネックス)

取材・文/バドミントン・マガジン編集部

写真/井出秀人

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投稿日:2025/12/28
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