日本の頂点をかけて争われる第79回全日本総合バドミントン選手権(東京・京王アリーナTOKYO)。大会4日目は各種目準々決勝が行なわれた。女子シングルスのダイジェストを紹介する。
【女子シングルス】
女子シングルスは、現日本代表6選手が準々決勝に進出。第1シードの山口茜(再春館製薬所/上写真)は、同じ再春館製薬所の後輩・明地陽菜と対戦する。明地は、「できるだけラリーに持ち込もう、相手より1本でも多く拾おうと思って入った」と先輩の山口にストローク戦を挑んだが、第1ゲームは山口が18−9と大量リード。明地もここから5連続ポイントなどで差を縮めたが、山口が21−19で先制する。第2ゲームは、中盤まで明地が14−11と先行したものの、後半は山口がペースを握って逆転。2−0のストレートで勝利をつかんだ山口が、ベスト4に進出した。
再春館製薬所からは郡司莉子もベスト8に勝ち進み、準々決勝で水津愛美(ACT SAIKYO/上写真)と激突。日本代表への復帰をねらう水津は、第1ゲームを16本で先制して郡司にプレッシャーをかける。一方の郡司は、第2ゲームを12本で取り返して最終ゲームに持ち込んで見せたが、後半にペースをつかんだのは水津。大きい展開からメリハリの効いたラリーで16−5と一気にリードすると、そのまま21−8で押し切り、総合で初の準決勝進出を決めた。
前回大会の女王・宮崎友花(ACT SAIKYO)は、経験豊富な古川佳奈(岐阜Bluvic)を13本、16本に抑えてベスト4入り。奥原希望(東京都協会)は、前回準優勝の仁平菜月を軽快なラリーで制し、準決勝の切符をつかんでいる。
▼準々決勝(12月28日)
山口茜(再春館製薬所)②〔21-19、21-19〕0●明地陽菜(再春館製薬所)
水津愛美(ACT SAIKYO)②〔21-16、12-21、21-8〕1●郡司莉子(再春館製薬所)
奥原希望(東京都協会)②〔21-10、21-16〕0●仁平菜月(ヨネックス)
宮崎友花(ACT SAIKYO)②〔21-13、21-16〕0●古川佳奈(岐阜Bluvic)
▼準決勝(12月29日)
山口茜(再春館製薬所) — 水津愛美(ACT SAIKYO)
奥原希望(東京都協会) — 宮崎友花(ACT SAIKYO)
取材・文/バドミントン・マガジン編集部
写真/井出秀人
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