【全日本総合2025】「勝ちたい思いが出すぎて、緊張した」(五十嵐有紗)「しっかり準備して、やるべきことをやった結果、いい内容だった」(志田千陽)<3日目/選手コメント14>

日本一を争う「第79回全日本総合バドミントン選手権」が、12月25日に東京・京王アリーナで開幕した。大会2日目の27日は、各種目2、3回戦が行なわれた。ここでは注目選手のコメントを紹介する。

女子ダブルス
五十嵐有紗(右)&志田千陽
(BIPROGY/再春館製薬所)

3回戦結果:新見桃芭/相磯美心(広島ガス)に2-0で勝利

――昨日は緊張したと話していたが、今日は快勝。試合を振り返って

五十嵐 いつもは緊張しないタイプなんですけど、今日も出だしは緊張していて。でも、出だしから二人の形を多くつくれて余裕ももてましたし、出だしからよかったかなと思います。

志田 1ゲーム目はシャトルが飛ばない方でしたし、相手もレシーブがいいのでフルスマッシュを打っても決まらないだろうというのがあって、打ち分けを意識しながらプレーしました。

――緊張した要因は?

五十嵐 やっぱりすごく優勝したい気持ちが強くて。勝ちたい思いが出すぎたのかなと思います。緊張してたの感じたでしょ?

志田 「緊張して、サービスが浮いちゃう」とは言ってましたけど、それでも戦えるので気にならなくて、むしろ緊張はプラスだと思っていて。思いが強いのは同じなんだなとわかったし、その中でサービスが浮いても自分がカバーできるようにやれば、サービス場面も自信をもってやれると思っていました。なんといっても経験があるので、調子が戻ってくるだろうと思っていたら、最後はサービス場面で一人でどんどん決めてくれて。信じていました。

五十嵐 おかげで、ほぐれました(笑)。

――今日のよかったところは?

志田 今日の相手は熊本マスターズでタン/ティナー(マレーシア)とファイナルゲームを戦っていたりとか、S/Jリーグでの戦いぶりを見ても、若くて勢いのある、伸びてくる選手だと感じていた。自分たちも組んだばかりで、一回のまれてしまったら、危なくなるので、しっかり準備しました。自分たちがやるべきことをコートの中でやり通した結果、いい内容になりました。

――明日の準々決勝に向けて

五十嵐 一戦一戦ですが、明日また強い相手と対戦するので、また出だしから二人で話し合いながら、コートやシャトルなど環境にも対応しながら、勝てるように頑張っていきます。

志田 明日の相手は勢いのあるペアですし、のまれないようにして、自分たちの力を出し切れるように頑張りたいです。

大竹望月&髙橋美優
(BIPROGY)

3回戦結果:中出すみれ/田邉裕美(龍谷大)に1-2で敗戦

――試合を振り返って

大竹 1ゲーム目は頑張ったし、美優もすごく我慢してくれた。でも、2ゲーム目の後半になるにつれて、やっぱり自分の足が全然動かなくなってしまって、スピードが落ちた。そこでのミスが、大事な場面での点差になってしまった。ファイナルゲームも、イレブンは先に取っていたけど、後半の方がシャトルが飛ぶ中、ミスをしてはいけない場面で我慢しきれずにミスが多くなったのが敗因かなと思います。

髙橋 今、できることはやったかなと思います。

――大竹選手は負傷を抱えた状態での出場だったが、二人で久々に戦った大会を終えて、どんな気持ち?

大竹 自分はずっとケガで、この半年、まともに練習もできてないし、この大会も万全に練習を積めない状況の中でした。ずっと、美優は待ち続けてくれたり、一人での個々の練習をずっと頑張ってくれたりしていた。この試合の負けもそうですけど、もっと自分ができていたら、もっと自分が動けていたら、勝ちにつなげられたというのが、すごく悔しい気持ちです。

髙橋 1回戦のコートに立つかどうかも、1週間前くらいまでずっと迷っていて、でも、やっぱりやりたい、やりきろうみたいな感じで大会に入りました。多分(大竹は)相当、痛くなっていたと思うけど、最後まで頑張ってくれた。私も、もっと力があれば勝たせることができたと思うけど、後半は私も迷ってしまったり、点が欲しくなった場面で取り切ることができなかったりしたので、そこは自分の力のなさを感じました。

――来年に向けて

大竹 私は足(股関節痛)が回復していなくて、1月に手術をする予定です。なので、また長期間というか、どのくらいかは決まっていないですけど、バトミントンから離れてしまうと思います。ただ、今回の試合の負けの悔しさもあるし、この内容からでも学べることはあったかなと思っているので、それを、しっかりと次に生かせればと思います。

髙橋 私は、年明けもリーグ戦があるし、1月には(五十嵐)有紗さんと国際大会にも出ます。そういう試合も、自分自身のレベルアップにつながると思うので、練習を積んで頑張っていきたいです。

取材/バドミントン・マガジン編集部、平野貴也、吉井信行

バドミントン・マガジン1月号が発売中!

Amazon

楽天ブックス

スポーツクリック

定期割

弊社販売部
(0120‐911‐410)

投稿日:2025/12/27
■関連キーワード

            

人気記事ランキング

閉じる