日本の頂点をかけて争われる第79回全日本総合バドミントン選手権(東京・京王アリーナTOKYO)。大会2日目は各種目1、2回戦が行なわれた。ここでは、女子シングルス1、2回戦のダイジェストを紹介する。
【女子シングルス】
本戦が行なわれた2日目は、山口茜(再春館製薬所)、宮崎友花(ACT SAIKYO)など、世界で活躍する選手らが2回戦から登場。山口は、初戦を快勝して勝ち上がった平本梨々菜(岐阜Bluvic)に対し、2−0で勝利。ただし、試合中は首を傾げるシーンも多く「全体的にシャトルコントロールのところで、失点につながるミスもあった」と山口。今週頭にワールドツアーファイナルズ(中国・杭州)から帰国し、疲労も残る中で参戦した山口だが、コート上でうまく修正しながら相手を抑えて3回戦進出を決めている。
前回大会の女王である宮崎は、高校の同期でもある砂川温香(BIPROGY)に17本、13本で勝利を飾った。「相手は自分の球にすごく慣れているし、長いラリーもたくさんあった」と振り返った宮崎。先に1試合を消化している砂川に対して、第1ゲームこそ競った展開が多かったものの、第2ゲームはしっかり修正。スピードを生かした攻撃を展開して勝ち星をつかみ、3回戦へと勝ち進んでいる。
11月の熊本マスターズ(S500)でベスト4に入るなど、少しずつ調子を上げている奥原希望(東京都協会)は、BIPROGYの松田仁衣菜に2−0のストレート勝ち。前半は鋭いクロスカットなどを織り交ぜながら、相手を翻弄した奥原。第2ゲームは中盤に追い上げられる展開となったが、ラリーに変化をつけながら冷静に制して2回戦を突破した。そのほか、今年のダイハツジャパンOP4強の郡司莉子(再春館製薬所)が、全日本社会人優勝の栗原琉夏(NTT東日本)を2−0で制したほか、明地陽菜(再春館製薬所)も総合での上位経験がある水井ひらり(NTT東日本)を18本オールで退け、2回戦を勝ち上がった。
▼1回戦(12月26日)
平本梨々菜(岐阜Bluvic)②〔21-17、21-8〕0●山川唯奈(高松商高)
今泉明日香(日本体育大)②〔21-10、21-14〕0●峰郁美(沖縄リゾート&スポーツ専門学校教職員)
栗原琉夏(NTT東日本)②〔21-15、21-18〕0●海老原詩織(レゾナック)
坂井叶(BIPROGY)◯ 棄権 ●横内美音(筑波大)
松田仁衣菜(BIPROGY)②〔21-16、14-21、21-18〕1●中出すみれ(龍谷大)
砂川温香(BIPROGY)②〔21-11、21-16〕0●江見日和菜(北翔大)
▼2回戦(12月26日)
山口茜(再春館製薬所)②〔21-13、21-18〕0●平本梨々菜(岐阜Bluvic)
白川菜結(柳井商工高)②〔21-17、20-22、21-17〕1●吉川天乃(岐阜Bluvic)
渡邉柚乃(倉敷中央高)◯ 棄権 ●髙橋明日香(ヨネックス)
明地陽菜(再春館製薬所)②〔21-18、21-18〕0●水井ひらり(NTT東日本)
水津愛美(ACT SAIKYO)②〔21-12、21-7〕0●今泉明日香(日本体育大)
近藤七帆(広島ガス)②〔14-21、21-16、21-11〕1●樫尾雫玖(YANAI)
舛木さくら(北都銀行)◯ 棄権 ●水井寿々妃(レゾナック)
郡司莉子(再春館製薬所)②〔21-15、21-10〕0●栗原琉夏(NTT東日本)
仁平菜月(ヨネックス)②〔21-7、21-7〕0●坂井叶(BIPROGY)
木村百伽(ヨネックス)②〔21-8、21-7〕0●石川真愛(今治南高教職員)
小西春七(岐阜Bluvic)②〔21-19、21-16〕0●永渕友梨華(佐賀女子高)
奥原希望(東京都協会)②〔21-13、21-17〕0●松田仁衣菜(BIPROGY)
杉山薫(BIPROGY)②〔21-17、21-12〕0●高橋沙弥(七十七銀行)
古川佳奈(岐阜Bluvic)②〔21-15、21-9〕0●岩戸和音(岐阜Bluvic)
齋藤栞(PLENTY GLOBAL LINX)②〔20-22、21-14、21-17〕1●栗原あかり(再春館製薬所)
宮崎友花(ACT SAIKYO)②〔21-17、21-13〕0●砂川温香(BIPROGY)
取材・文/バドミントン・マガジン編集部
写真/井出秀人
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