【イベントレポート】「すごく楽しいスポーツで、機会があれば、大会にも出てみたい」 桃田賢斗がピックルボールでバドミントン選手ならではの技を披露

12月2日、世界的に注目を集める新スポーツ「ピックルボール」の魅力を紹介するイベント『TORAY PICKLEBALL EXPERIENCE(東レピックルボールエクスペリエンス)』に、桃田賢斗が登場し、他競技のアスリートとともにピックルボールをプレーするなど交流を行なった。

左より陸上競技のサニブラウン・アブデル・ハキーム、女子ラグビーの大竹風美子、ピックルボールの船水雄太、野球の中村来生(マイアミ・マーリンズ)、桃田賢斗

このイベントは、ピックルボールの魅力を紹介するとともに、ピックルボールの本場であるアメリカのメジャーリーグピックルボール(MLP)オフィシャルスポンサーである東レ株式会社の先端素材が競技の進化にどのように貢献していくのかを発信する場として開催。日本におけるピックルボールの第一人者であり、日本人初のMLPプレーヤーである船水雄太をゲストに、応援ゲストの桃田や、東レとグローバルパートナーシップ契約を締結している陸上競技のサニブラウン・アブデル・ハキームなどアスリートたちが、子どもたちと実際にプレーを体験し、その楽しさを共有した。

第1部のアスリートディスカッション

第1部のアスリートディスカッションでは、桃田を含め5人のアスリートで約1時間、ピックルボールや世界で戦うことについてトーク。一昨年、日本代表を引退した桃田は「世界で戦ってきた経験をジュニア選手や後輩の選手たちに伝えていきたい。ただ、実は今、ピックルボールにすごくはまっている。ピックルボール選手に転向する可能性も大いにあり得ます。バドミントン選手ならではの戦術を見いだしたい」と話すなど、自身のピックルボール熱の高さにふれた。

ヨネックスのピックルボールラケットを手に、ピックルボールについて熱く語る桃田賢斗。右はサニブラウン・アブデル・ハキーム

ピックルボールについて「簡単に打てるけれど、回転や打つ角度など奥が深い。ネットも低すぎず、高すぎず、その中で得点する難しさがある。このスポーツを考えた人は本当にすごいし、人気が出るのもすごくわかる」と桃田。バドミントンとは「対人競技、ラケットを操作するという部分で似た部分がある」とし、「バドミントン選手ならではの戦い方というのを僕が見つけたい」と話した。

子どもたちとラリーを楽しむ桃田

第2部のピックルボールクリニックでは、MLPプレーヤーの船水雄太の進行で、実際にピックルボールコートでプレーした。桃田はバドミントンで磨きをかけたフットワークとラケットワークを披露。クリニック後半では、ダブルスやトリプルスでの試合を行ない、最後はシングルスで桃田が船水に挑戦。4ポイント先取の試合で、4連続失点で試合終了かと思われたが、コートサイドの子どもたちから「まだ0-3だよ」という声が上がり、試合続行。そこから桃田は奇跡の4連続得点で、ピックルボールのプロ選手からまさかの勝利を収めた。

プロのピックルボールプレーヤーである船水雄太(奥)と試合をする桃田賢斗

「服装を見てもらえればわかるけれど、僕だけ短パンでプレーして、誰よりも楽しみました。試合では船水選手は本気を出していなかったと思いますけど、トップ選手の球は本当に重い。貴重な経験ができたし、今後、試合に出られる機会があれば、しっかりトレーニングして、やってみたい」と、ピックルボールへの挑戦にも意欲を見せていた。

参加してくれた子どもたちにはアスリートのサイン色紙がプレゼントされた

田賢斗 イベント後のコメント

「新たなスポーツにふれて、どういうショットがあるのか、どういう戦略があるのか知らない段階で、今後練習する機会があれば、バドミントンっぽく打てるショットはどういうものなのか探してみたいというのはありますね。本職はまだバドミントンなので(笑)、S/Jリーグも続きますし、頼られる場面があれば、まだ強いぞというのを見せたいと思っています。また、海外でのイベントや大会などにも積極的に参加して、バドミントンの普及に貢献できたらいいなと考えています。どのスポーツに限らず、その世界だけでは考え方が凝り固まってしまう。視野を広げて、いいところやプラスになるものを自分に取り入れていきたいです」

イベント後、取材に対応する桃田賢斗(左)、船水雄太(中央)、サニブラウン・アブデル・ハキーム

取材・文/バドミントン・マガジン編集部

投稿日:2025/12/04
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