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【日韓競技大会2025】5試合中4試合がファイナル勝負となった激戦を、日本が3-2で勝利!<初日/男子結果>

第39回日韓バドミントン競技大会は、12月2日に神奈川県・スカイアリーナ座間で開催された。2日間にわたって行なわれる日韓戦には、両国とも若手を中心としたメンバーが選ばれており、2複3単の試合形式で実施された。ここでは、日本が3−2で制した女子のダイジェストをお伝えする。

【ダイジェスト】

男子は、第1ダブルスの熊谷翔/西大輝(BIPROGY)が幸先よく勝利。終盤、攻撃した球が連続してバックアウトになって追い上げられる場面はあったが、21-14、21-19のストレートで勝利を収めた。

今回の競技大会で使用している会場は1階に迫り出したスタンドが使用され、観客の存在を近くに感じる環境だったが、熊谷は「いつもより歓声やお客さんの会話まで聞こえる中、ちゃんと1勝を挙げられた。日本のファンの皆さんの前で勝てたことがうれしかった」と手ごたえ。西も「あんなに声が聞こえてくるのは、初めての感覚。自分のプレーで、おーっとか言ってくれていて、普段の公式戦とは違う感覚で楽しめた」と状況を楽しんでいた。

日本代表の熊谷翔(右)/西大輝がファイナル勝負を制して白星獲得

シングルスには、大学王者の宮下怜(明治大4年/日立情報通信エンジニアリング内定)が出場。第1ゲームを13本で奪う好スタートだったが、空調の影響がある環境の中、前に出てくる相手をかわしきれず、第2ゲームを失ってファイナルゲームに突入。22-24で競り負けて逆転を許す悔しい敗戦となった。

続けて出場した武井凛生(NTT東日本)は、2-1で勝利。22-20、18-21、21-16と、名勝負を展開することの多い武井らしい試合となったが、最後は力でねじ伏せた。「相手は、アタック力のある選手。なるべくスピードを上げて、後ろを使って、打たれないようにした。第2ゲームは待ち過ぎて後手になったけど、相手を前後には動かせていたので、最後は相手がバテた。収穫もある勝利になった」と普段よりもアタックを抑えて、試合をコントロールする戦術で勝利を手にした。

昨年の全日本総合準優勝の武井凛生も、持ち味を発揮して勝利

第2ダブルスの川邊悠陽/松川健大(日立情報通信エンジニアリング)は、2-1で逆転勝利。空調の影響で一方のエンドから球が走る環境。相手のアタックに押し込まれる場面があり、川邊は「怖がって、全体的にプレーが小さくなり、コートを狭くしか使えていなかった。勇気を出して広く使えれば、もう少し楽な展開にできたと思う」と反省点を挙げた。それでも第1ゲームを失った後、逆転勝利。日本の勝利を決めた。

今季はグレードの低い大会ではあるが、国際大会でも上位に入って世界ランキングを上げている若手ペア。力はつけてきているが、まだ経験不足の面もある。環境対応は、今後の課題だ。神奈川県出身の松川にとっては、地元開催でもある試合。「地元なので、いつもと違った感覚。緊張したわけではないけど、少しプレーも縮こまってしまいました。今回は、日本代表の選手と一緒に出させてもらっていることもあり、プレッシャーを少し感じていた」と素直な気持ちを明かした。

神奈川出身の松川健大(左)は、川邊悠陽とのペアで出場。競り合いを制した

最後に行なわれたシングルスには髙橋洸士(トナミ運輸)が出場したが、ファイナルゲームにもつれる接戦をものにできず、1-2で敗れた。チームとしては、日本が3-2で勝利。12月3日に行なわれる2日目も、2複3単で実施。日本は連勝をねらう。

男子結果(初日/12月2日)

日本 3−2 韓国

熊谷翔/西大輝②〔21−14、21−19〕0●ジン・ヨン/イ・ジョンミン

宮下怜●1〔21−13、18−21、22−24〕②キム・ビョンジェ

武井凜生②〔22−20、18−21、21−16〕1●チェ・ジフン

川邊悠陽/松川健大②〔18−21、21−19、21−16〕1●パク・スンミン/キム・ジェヒョン

高橋洸士●1〔14−21、21−13、15−21〕②パク・サンヨン

取材・写真/平野貴也

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