東京2025デフリンピックのバドミントン競技は、11月23日から混合団体戦がスタート。24日は、調布市の京王アリーナ(武蔵野の森総合スポーツプラザ)で予選リーグ最終戦と決勝トーナメント1回戦が行なわれた。日本は決勝トーナメント1回戦で韓国を退け、25日の準決勝進出を決めている。

男女5種目で対抗戦を行なう混合団体戦。予選Cグループの日本は、23日にトルコを4-1で破り、24日はウクライナと対戦した。混合ダブルスの森本悠生/片山結愛、女子シングルスの矢ケ部真衣、男子シングルスの森本、女子ダブルスの矢ケ部紋可/矢ケ部真衣が勝利。男子ダブルスは接戦の末に敗れたものの、グループ1位で決勝トーナメント進出を決めた。
午後に行なわれた決勝トーナメント1回戦ではAグループ2位の韓国と対戦。初戦の混合ダブルスでは、国際大会で組むのは初めてという太田歩/片山結愛が起用され、攻撃的なプレーで韓国ペアを圧倒。本来は男子選手が後衛、女子選手が前衛の役割を務めることが多い混合ダブルスだが、その役割にこだわらず、男子ダブルスで前衛を務める太田がネット際でプレーし、パワフルなオーバーヘッドを打つ片山が後衛から叩き込むシーンも多く見られた。「作戦を立てずに入った」(太田)というが、すばらしい連係でたたみかけ、第1ゲームを奪う。第2ゲームは終盤19オールと競り合う場面もあったが、集中力を高めて2連続得点。流れを譲らなかった。

「ベスト4がかかっている試合で、チームの流れを決める混合ダブルス。次に続く女子シングルスへの影響も考え、1ゲームも落としたくないと思って、気を引き締めた」と、競り合いの場面を振り返った片山。混合ダブルスで流れを引き寄せた日本は、女子シングルスの矢ケ部真衣、男子シングルスの森本悠生も2-0で続き、3-0でベスト4入りを決めた。
「負けたら終わり。チームに貢献したいと思っていたので、ほっとしている」と矢ケ部真衣。森本は「予選リーグでは5-0の完勝といきませんでしたが、トーナメント初戦は3-0で勝てて、明日の試合に向けて、いい準備になったと思う」と準決勝を見据えていた。



25日、10時30分から行なわれる準決勝では、日本チームは台湾と対戦する。準決勝の結果により、同日午後のメダルマッチ(決勝または3位決定戦)に進む。
取材・文/バドミントン・マガジン編集部









