11月16日に開催されたBWFワールドツアー・熊本マスターズジャパン2025(熊本県立総合体育館/Super500)最終日は、各種目決勝が行なわれた。日本勢は男子シングルス、女子ダブルス、男子ダブルスの3種目が決勝に挑んだ。
男子シングルスは奈良岡功大(上写真)と西本拳太の日本人決勝。第1ゲームを先制したのは奈良岡。序盤からペースをつかんで点差を広げると、11点に抑えて王手をかける。しかし、第2ゲームは8連続得点を奪った西本が10−21で制し、勝負の行方はファイナルゲームへ。互いにチャンスを探りながらのラリーとなったが、奈良岡が13−9からリードを広げ、21−15で勝利。奈良岡が2023年の中国マスターズ以来のツアー優勝を成し遂げた。
男子ダブルスは、山下恭平(上写真・右)/緑川大輝がSuper500の上位大会で初の決勝に挑んだ。相手は、世界ランク1位の徐承宰(ソ・スンジェ)/金ウォンホ(韓国)。今季ツアー優勝を何度も果たしている相手に対し、第1ゲームを奪ったのは山下/緑川。激しい競り合いの中、16オールから山下/緑川が4連続得点。先にゲームポイントを奪ったが、韓国ペアも4連続得点で20オールに。流れは韓国ペアだったが、ここを踏ん張った山下/緑川が22−20で第1ゲームをつかんだ。しかし、第2ゲーム以降は韓国ペアがペースを掌握。21−11で第2ゲームを取り返し、ファイナルゲームも16本で山下/緑川の追走を振り切り優勝。山下/緑川は惜敗となったが、世界トップのペアに対して健闘の準優勝を飾った。
女子ダブルスは、中西貴映(上写真・左)/岩永鈴が今季のツアー初優勝をかけて、マレーシアのティナー/タンと対戦。第1ゲームは、序盤から流れを手にした中西/岩永が、8−1とリードをつくる。しかし、マレーシアペアがここから点差を詰めて15オールに持ち込むと、その後の競り合いを22−20で制して、中西/岩永にプレッシャーをかける。なんとか逆転に持ち込みたい中西/岩永だったが、第2ゲームも先行する展開をうまく生かしきれず、19−21で敗戦。接戦をモノにできず、悔しい準優勝に終わった。
11月16日(決勝戦)の結果は以下の通り。
【男子シングルス】
奈良岡功大②〔21−11、10−21、21−15〕1●西本拳太73分
【女子シングルス】
ラチャノック・インタノン(タイ)②〔21−16、22−20〕0●グレゴリア・マリスカ・トゥンジュン(インドネシア)41分
【男子ダブルス】
徐承宰/金ウォンホ(韓国)②〔20−22、21−11、21−16〕1●山下恭平/緑川大輝58分
【女子ダブルス】
ティナー/タン(マレーシア)②〔22−20、21−19〕0●中西貴映/岩永鈴54分
【混合ダブルス】
デチャポル/スピッサラ(タイ)②〔21−18、14−21、21−18〕1●ジケル/デリュウィ(フランス)69分
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO
弊社販売部
(0120‐911‐410)