11月11日にBWFワールドツアー・熊本マスターズジャパン(Super500/熊本県立総合体育館)が開幕。11月16日の大会最終日・決勝戦は、ライバルとの熱戦を繰り広げている。ここでは、決勝を戦った選手らのコメントを紹介する。
山下恭平(右)&緑川大輝
(NTT東日本)
男子ダブルス:決勝は徐承宰(ソ・スンジェ)/金ウォンホ(韓国)に1−2で敗戦。
——試合を振り返って
山下 1ゲーム目から自分たちのペースで運べて、いいプレーをできていたけど、2ゲーム目から相手が戦術が変えてきて、対応できず負けてしまいました。悔しいです。
緑川 悔しいのはもちろんですが、この前よりは、いい試合ができたんじゃないかなというところ。よかった点と、課題が見つかったのかなと思います。
——相手が戦術を変えた?
山下 変えてきたかはわからないですけど、自分なりには、1ゲーム目はつなぎ球を落としてきていたところを、ドライブで自分たちにぶつけてきたと思っていて、そこで自分たちにエラーが出てしまったというふうに思いました。
——大会を通じての収穫
緑川 全体を通して、自分たちのプレーを貫き通せたのかなと思います。
——熊本で試合をしてみて
山下 日本の大会で、日本の皆さんの前で決勝まで戦えたことをうれしく思います。たくさんの応援をいただいて、いいプレーができたので、いい大会になったと思います。
緑川 できれば優勝したかったですけど、毎日、ファンの皆さんから応援をいただいて、やりやすかった大会でした。次は優勝したいと思います。
——ファイナルゲームの中盤に引き離されてから、追い上げることができたのは手応えある部分
緑川 離されたところでは劣勢というか、置きにいった部分が多かったのかなと思ったので、話し合って、もう1回攻めていこうとプレーを切り替えられたので、それが点数につながったのかなと思います。リスクを取っていくところは、ああいう場面ではできないことなので、それに挑戦できたのは、今後につなげていかないといけないところかなと思います。
——世界トップとの距離感
山下 まだまだ、すごいレベルの差を感じます。これまで、自分たちが1、2回戦負けをしているところで、相手は決勝進出がマストだったり、優勝を数多くしている。実力の差は、まだまだ離れていると思うけど、今回、ファイナル(決勝)までいけて、ワンチャンスあるんじゃないかと少し思えた。少しずつ距離感を縮めていけたらと思います。
緑川 手応えは、1ゲーム取れたところで感じられた部分ですけど、多分、今回は自分たちは調子がよかったと思うので、調子が悪い時に、フランス(オープン)の時みたいに、簡単にやられるんじゃなくて、そこをどう戦っていくかは、実力差があると思う。そういうところは、変えていかないといけないと思います。
——今大会、調子がよかった要因
緑川 熊本の皆さんが応援してくれたので、力をもらって頑張れたところと、全体的に2人とも足が動いていたし、出だしから攻めていくことが多かったと思います、攻めがしっかり入っていたところが、理由かなと思います。
——シーズンを振り返って
山下 今年の途中から上の大会を回れるようになって、レベルの高い人たちと試合をたくさんして、これまでになかった1回戦負け、2回戦負けを何度も繰り返して、すごく悔しい思いをたくさんしました。
ランキングも思うように上がらず、30番前後でずっといた。理想は、16番以下とかねらっていたけど、そんなに甘い世界じゃないと思った。レベルの差を毎回感じているので、それを埋められるように練習に取り組みたいです。
——来季に向けて
緑川 今(山下が)言ったように(世界ランク)16番とか、常にいなくちゃいけないところだと思いますし、ランク10位以内も視野に入れてやっていきたいと思います。
取材・写真/平野貴也
構成/バドミントン・マガジン編集部
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