11月11日にBWFワールドツアー・熊本マスターズジャパン(Super500/熊本県立総合体育館)が開幕。11月14日の大会4日目・準々決勝も、たくさんの日本選手が出場した。ここでは、熱戦を繰り広げた選手らのコメントを紹介する。
福島由紀(右)&松本麻佑
(岐阜Bluvic&ほねごり相模原)
女子ダブルス:準々決勝は胡綾芳/鄭宇倢(台湾)に2-0で勝利。
——試合を振り返って
福島 周りの試合が終わり、一面だけライトアップされたので、緊張感があっていい雰囲気だなと思いながらコートに入りました。ミスをする場面もありましたけど、うまく点数を積み重ねられてよかったです。序盤、風があることを肌で感じるほどだったので、そこで迷った部分もありました。きっと集中力の問題だったと思いますけど、そこを我慢しながらやれたのが勝ちにつながったと思います。
松本 私も体育館に入る時に、少しドキドキ感が高まりました。最初は、自分のミスや中途半端な球が多くて、なかなか連続得点ができなかった。足が動いていないわけではなかったけど、相手の方から飛ぶので、少し球をストップさせながら返そうとして、中途半端な球が多かったです。昨日の方がパフォーマンスはよかったと思いが、今日は1ゲーム目の修正を、2ゲーム目もできたのがよかったです。
——勝因について
福島 1ゲーム目は、こっちのミスというより、迷っていた部分から甘い球を出して攻められた。レシーブ場面で修正できたのが大きかったです。攻撃展開では点が取れていたので、そこは維持しながら、レシーブ場面を変えられたのがよかったと思います。
松本 第1ゲームは中途半端になりましたけど、それでも最後まで我慢強く取り続けた。相手がミスをしていったので、辛抱強さが勝因だったかなと思います。
——欧州(フランスOP優勝)から好調。手応えは?
松本 コンビネーションで、レシーブをあまり続けず、自分たちの攻撃に持っていけるレシーブをイメージして、そこで素早くローテーションしている。自分たちのペースに持っていけていると思います。
——松本選手が前衛でプレッシャーをかける形が増えている
松本 いつもよりしっかり前に落として、自分が前に入る球が多くつくれている気はします。あとは、前でのミスをなくすところ。自分がラケットを立てて前に立っているだけで、相手は中途半端な球を打たずにハッキリしてくれる。その分、福島さんにいい球が上がってくると思っているので、前を意識してはいます。
——2年連続の4強進出。前回との違いは?
福島 昨年は、一つひとつ勝ち上がるだけでうれしく、また明日も試合ができるという気持ちだったのを覚えています。明日もその気持ちを忘れずに、楽しみたいです。
——準決勝の相手は、今年4敗しているティナー/タン(マレーシア)
松本 ドローが決まった時から、土曜日にマレーシアペアと対戦したいと思っていました。最初に対戦したのがこの会場で、(その試合に勝ったので)縁起がいい(笑)。相手はレシーブも強く、攻撃も多彩。自分たちが我慢強く、辛抱強く、点を取っていければ、どこかでチャンスがくると思っています。どっちが先に前やスペースを使って攻撃できるかの勝負になると思うので、先手を取っていきたいです。
福島 攻めさせると本当に強い。レシーブ展開をどう持っていくか。絶対的に我慢が必要。集中力をマックスに上げないと絶対に勝てないし、その部分で(思考の)疲れが出てくると思うけど、そこも我慢。我慢強く戦っていきたい。
取材・写真/平野貴也
構成/バドミントン・マガジン編集部
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