11月11日にBWFワールドツアー・熊本マスターズジャパン(Super500/熊本県立総合体育館)が開幕。11月13日に行なわれた大会3日目も、たくさんの日本選手が出場している。ここでは、熱戦を繰り広げた選手らのコメントを紹介する。

奥原希望
(東京都協会)
女子シングルス:2回戦は山口茜に2-0で勝利。
――世界のトップ選手と対戦。手応えは?
手応えより、まだ足りないことが多いと感じさせられた試合でした。
――自分自身の動きに関しての手応えは?
茜ちゃんに引き出してもらった部分はたくさんありました。序盤は、スピードに圧倒されて、これが世界だなと感じました。ベースの部分では、まだついていくのが精いっぱい。ついていけたのはよかったけど、そこから先が世界。まだまだだな、という感じです。
――夏前にマレーシアでも対戦し、惜敗していた
あの時は、私も、茜ちゃんも調子を上げている途中。互いに模索しながらの試合でした。そこから半年で、茜ちゃんは世界チャンピオンになって、私も少しずつ状態を上げてきての今日の戦い。全然違った対戦だったと思います。よくなった点と、まだまだと感じた点と、いろいろです。
――世界王者に勝ったが?
勝ち切れたことで、素直にうれしさもあります。でも、うれしい気持ちより、複雑な気持ちです。
――喜びたくない気持ちが大きい?
そうですね……。難しいですね。あまり、うれしい気持ちはないかもしれないです。自分が言える立場ではないけど、(山口が)大丈夫かなと。ケガに対しての思いは、私が一番知っているので。大事に至っていなければいいなと。
――第1ゲーム、10-18から連続得点で18オールに追いついた
もう本当に必死。自分ができることは何か、1ラリーというより、1球に食らいついた結果。あそこで何があったのか、自分で振り返っても思い出せない。必死の先にたどり着いた1ゲームの後半です。
――会場の雰囲気をどう感じた?
日本のファンは温かく見守って声援を送ってくれる。久しぶりに、たくさんの応援の中でプレーできて、幸せだなと感じました。
――世界王者の山口に勝って、次の試合へ
茜ちゃんの地元で勝って、私が(今大会の)バトンを受けたことに対しては、気が引き締まります。でも、今の私にはその期待を背負うだけの器はまだないので、今できる精いっぱいを明日ぶつけたい。一球一球に、自分ができる精いっぱいを込めて、プレーできたらと思います。私なりの熊本(マスターズ)のいい締めくくりに向かって、歩んでいきたいと思います。
取材・写真/平野貴也
構成/バドミントン・マガジン編集部
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