11月11日にBWFワールドツアー・熊本マスターズジャパン(Super500/熊本県立総合体育館)が開幕。11月12日に行なわれた大会2日目も、たくさんの日本選手が出場している。ここでは、熱戦を繰り広げた選手らのコメントを紹介する。
奥原希望
(東京都協会)
女子シングルス:1回戦はピチャモン・オパトニプット(タイ)に2−1で勝利。
――初戦を振り返って
久しぶりに日本のファンの前での試合。すごく楽しみだったけど、会場に入った時にいろいろな感情が出てきました。それでも目の前の試合に集中しようということで、一球一球を大事に戦えた。初戦を突破してうれしい気持ちです。難しい試合でしたけど、終始、自分のリズムを崩さず、主導権は握れていたと思う。その展開はよかったと思っています。2ゲーム目で競った場面から相手にいかれてしまったところは反省点ですが、全体的にはいい動きとリズムで戦えました。
――第1ゲームから積極性が目立っていた
相手の選手は、ゆっくりとした展開のラリーが好きだと思ったので、付き合わないように、少し早く展開をつくることを意識してコートに入りました。そういうところが、アグレッシブに見えたのかなと思います。
――積極的な展開の中で、柔らかいタッチのミスがあった
今は、自分が何をできて、何をできないのかを確認している最中。ミスをしたとしても、それが先週はできていたのにミスしたのか、先週もできていなかったのか。そういう意味では、前の(優勝した)3大会と変わっていないと思います。まだ、調子を上げていく過程でいろいろ試しながらやっているので、いくつかのミスは仕方がないと思っています。
――フットワークに関しては、状態が戻っているのでは?
フィジカルの面では上がってきていると実感しています。去年の全日本総合は、まったく練習できていない状態だったので、確実に今が今年の中では一番強いと胸を張って言える状態だと思っています。
――長いラリーの最後にミスが出た部分は、今後の修正点であり、伸びしろか?
そうですね。以前だったら、ミスをしないことを前提にした判断で乗り越えていたところもありますけど、そこをミスしなかったらオッケーなのかというと、私がめざしている舞台はそうではない。目の前の試合も大事ですけど、私がどこで勝負したいのかは明確なので、いろいろと試しながら、今の自分にできることをやっている段階。ミスがあっても、自分の中でこんなこともできるようになったと感じるのは、楽しみな部分。ミスに対しても、正直、ネガティブな感じはないです。
――3大会連続で国際大会を優勝するなど、いい状態?
自分の納得するレベルにはまだまだですけど、少しずつ戻っていると感じています。毎試合、毎試合、楽しみです。
――次の試合(2回戦)は、山口茜選手と対戦。どこがポイントになる?
相手は、現・世界チャンピオン。まったく隙はないと思っています。今まで世界のトップでずっと戦っている茜ちゃんなので、今の世界のトップレベルをしっかりとコート内で感じて、自分に足りない部分を明日は教えてもらおうかなと思っています。
――山口選手は、楽しみと言っていたが?
現・世界チャンピオンに楽しみって言われたら、怖いですね(笑)。世界のトップで、ずっと日本のエースで引っ張っている選手。ボコボコにされるかもしれないですけど、私も世界チャンピオンとの戦いがすごく楽しみ。早く世界のトップ選手と戦いたいという思いでずっとやってきたので。本当に明日は1秒も無駄にせず、今できる精いっぱいを出して、皆さんに見てもらえたらうれしいと思います。
取材・写真/平野貴也
構成/バドミントン・マガジン編集部
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