11月11日に開幕したBWFワールドツアー・熊本マスターズジャパン(Super500/熊本県立総合体育館)。日本で開催される国際大会には、日本代表を中心に、多くの日本選手らが出場している。ここでは、熱戦を繰り広げた選手らのコメントを紹介する。
近藤七帆
(広島ガス)
女子シングルス:予選1回戦で対戦した平本梨々菜(岐阜Bluvic)に2-1で勝利。
――試合を振り返って
Super500の大会に出るのは初めて。相手の方が雰囲気に慣れていると思い、自分は挑戦者だと思ってコートに入りました。やるべきことは最低限できたし、予選を突破できてホッとしています。第1ゲームを(追い上げられたけど)しっかりと我慢して取れたのがよかったです。2ゲーム目は中盤で集中力が切れて、簡単なミスが出て取られてしまった。ファイナルゲームは、とりあえず(つないで)ラリーの展開に持っていけるように、丁寧にプレーできたのがよかったかなと思います。
――プレー面での手応え
相手はダブルスもやっている選手で、身長も高い。低い展開ではスピードで負けてしまうので、しっかりと高さを使ったり、ロブの調整などができたのがよかったと思います。
――国内外でいい試合ができていたが、最近は少し苦しそうな表情の試合が多い印象
自分のプレーを出しきれずに負けてしまうことが多いのが、苦しいです。ミスをすると引きずってしまうのですが、藤井(瑞希)さんから切り替えていこうと言われているので、今は、どんな試合でも挑戦者という気持ちで、ミスをしても次という感じでやるようにしています。
(苦しくなった要因は?)少しいい結果が出て、もっと上にいきたいと思った時に、自分に完璧を求めすぎて、自分で自分を苦しめている感じがありました。結果が出ている時こそ、気負い過ぎずに、自分らしさを出せていけたらいいなと思います。
――本戦に向けて意気込みを
次も、自分は挑戦者だと思うので、今日みたいにやるべきことをしっかりやって、力を出し切れたらいいかなと思います。
久湊菜々
(ACT SAIKYO)
女子シングルス: 予選1回戦は台湾選手に2−0で勝利。
――試合を振り返って
リザーブの中でかなり下だったので、正直、出場できるとは思っていませんでした。Super500の試合が初めて。勝ち負けがどうこうというより、今後の競技に生かせるような試合をしようと思って挑みました。
第1ゲームの動きは悪くなかったですが、ショットが少し乱れました。でも、その中で1ゲームを取り切れたことが大きかったと思います。第2ゲームは、そこを修正して、コートの中(寄りへの配球)で勝負ができたから、相手が少し嫌になって、ミスを出してくれた。そこで点差が開いたかなと思います。
――自分のプレーで重きを置いて取り組んでいる部分は?
身体が小さい分、ラリーがベースになる。でも、後ろからのショットがつなぐだけになると、格上の選手にはやられてしまうし、先手を取られて何もできずに終わってしまう。だから、後ろに出された球に対して、シャトルの下の入りを速くすることを意識しました。1本で決めるような球ではなくても、選択肢がある中で攻撃的な打ち分けができるイメージでやっています。
――次戦に向けて
次の本戦は、相手がシード選手で格上。しっかりと勝ちにいく気持ちで、自分の最大限の力を出して頑張りたいです。
取材・構成・写真/平野貴也、バドミントン・マガジン編集部
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