国内最高峰の団体戦S/Jリーグ2025は、11月2日(日)に東京・大田区総合体育館で大会2日目を迎え、女子の6試合が実施された。ここでは、女子Jブロックの戦いをダイジェストでお伝えする。
【ダイジェスト】

午前の部に行なわれた女子Jブロックのレゾナック対Cheerful鳥取は、両チームとも前日に黒星を喫しているだけに負けられない戦い。そのなかで流れをつかんだのはレゾナックだ。申昇瓚(上写真右・シン・ソンチャン)/髙崎夏実の第1ダブルスは、第1ゲームを終盤の逆転から22−20で先制に成功すると、第2ゲームはラリーの主導権を握って14本で完勝した。これで勢いづいたレゾナックは、シングルスの水井寿々妃、第2ダブルスの室屋奏乃/畑末真緒もストレート勝ちを収めて3−0の勝利。
開幕2試合目にして今季の初白星を獲得したレゾナック。「今日勝ったことで、なんとか今後に希望がつながった。もう1ポイントも落とせない、今後はそういう思いで臨みたい」と、長澤靖監督は気を引き締めていた。一方で、今季からS/Jリーグに昇格したCheerful鳥取は、開幕2連敗となりトップカテゴリーの洗礼を受けた形となった。

午後から始まったBIPROGY対七十七銀行戦は、BIPROGYが2試合連続の3−0勝利を収めて開幕連勝スタートに成功した。BIPROGYは、前日に続いて中西貴映(左)/岩永鈴を第1ダブルスに送り出すと、エースペアが期待に応えて11本オールで完勝。この結果を受けて、シングルスではルーキーの砂川温香が、七十七銀行の高橋沙弥にファイナルゲーム13本で競り勝ち、チームの勝利が確定した。結局、BIPROGYは第2ダブルスの五十嵐有紗/中出すみれも勝利を収めて完勝。「(初日と2日目)どちらの試合も3対0で勝てたので、すごくいいスタートが切れました。今後はハードスケジュールの中のリーグになると思いますが、全員が準備して、誰が出ても勝てるようにしていきたい」とBIPROGYの平山優監督。

午後のもう一試合、ヨネックスと山陰合同銀行の一戦は、山陰合同銀行が先手を取る展開に。大澤佳歩(上写真・右)/田部真唯は、ヨネックスの保原彩夏/廣上瑠依に14本、10本と、ラリーの主導権を渡さず完勝を果たす。しかし、開幕戦での黒星は避けたいヨネックス。シングルスは仁平菜月が三輪音巴に苦しめられたが、「今までこういう展開で負けたり、チームに迷惑をかけたりしたことがあったので、次につなげたいという気持ちでコートに入れた。それが結果につながってよかった」と、三輪音巴との93分に及んだ熱戦にファイナルゲーム17本で勝利。

これでスコアを1−1としたヨネックスは、第2ダブルスの櫻本絢子(上写真・右)/関野里真が、伊藤朱里/伊瀬友花をファイナルゲーム18本で退けて、ヨネックスが苦しみながらも開幕連勝スタートを切ることに成功した。敗れた山陰合同銀行は、チャンスのあった試合を落として連敗となったが、内容は今後につながるものだった。
▼Jブロック(11月2日)
レゾナック(1勝1敗)3−0 Cheerful鳥取(2敗)
申昇瓚/髙崎夏実②〔22−20、21−14〕0●石田有彩/生木萌果
水井寿々妃②〔21−8、21−10〕0●辻田つかさ
室屋奏乃/畑末真緒②〔21−19、21−19〕0●石橋麻美子/ジェニー・ガイ


ヨネックス(2勝) 2−1 山陰合同銀行(2敗)
保原彩夏/廣上瑠依●0〔14−21、10−21〕②大澤佳歩/田部真唯
仁平菜月②〔21−17、14−21、21−17〕1●三輪音巴
櫻本絢子/関野里真②〔10−21、21−6、21−18〕1●伊藤朱里/伊瀬友花

BIPROGY(2勝) 3−0 七十七銀行(1勝1敗)
中西貴映/岩永鈴②〔21−11、21−11〕0●八角実侑/山浦波瑠
砂川温香②〔21−11、10−21、21−13〕1●高橋沙弥
五十嵐有紗/中出すみれ②〔21−18、22−20〕0●毛利未佳/千葉美采


取材・文/吉井信行
写真/井出秀人
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