国内最高峰の団体戦S/Jリーグ2025が、11月1日(土)に、東京都の大田区総合体育館で開幕した。この東京大会では女子の全12チームが参加し、2日にわたって試合が行なわれる。ここでは、東京大会初日の女子Jブロックの模様をダイジェストでお伝えする。
【ダイジェスト】
午前に行なわれた3試合のうち、Jブロックの対戦カードはヨネックスvs Cheerful鳥取と、BIPROGY vs 山陰合同銀行。この2試合では、昨季の上位陣が力を示す形となった。

昨シーズンのTOP4準優勝のヨネックスは、第1ダブルスの保原彩夏(上写真・左)/廣上瑠依が「対戦したことがない相手で会場の風もあったので、ちょっと戸惑う部分が多かった」(廣上)と、初対戦となったCheerful鳥取の石田有彩/生木萌果に対し、第1ゲームは競り合う場面も見られた。それでも、地力に勝る保原/廣上は「自分たちのいい形は少なかったけど、我慢して2−0で勝てた」(保原)と17本、15本のストレート勝ちでチームに勢いをつけた。
するとヨネックスは、この流れを受けたシングルスの仁平菜月と、第2ダブルスの櫻本絢子/関野里真も2−0で勝って、チームは1ゲームも落とすことなく3−0の快勝。2001年以来となる優勝へ向けて、開幕白星スタートを切った。

昨シーズン3位のBIPROGYも、山陰合同銀行に3−0で快勝した。BIPROGYはまず、第1ダブルスに出場したエースペアの中西貴映(上写真・右)/岩永鈴が、山陰合同銀行のエース大澤佳歩/田部真唯にストレート勝ち。第1ゲームこそ21−19と競り合った中西/岩永だったが、「団体戦はやっぱり緊張する部分もあるけど、しっかり勝ちきれたのでよかった」と岩永が話せば、中西も「なんとか1ゲーム目を取りきれて、2ゲーム目はいい形も出せた。リーグの初戦としては、まあまあかなと思います」と安堵の笑顔を浮かべた。

エースが役割を果たしたBIPROGYは、杉山薫(上写真)が三輪音巴を12本、16本で退けてチームの白星を確定させると、第2ダブルスも五十嵐有紗/中出すみれ(内定:龍谷大)が、ねばる伊藤朱里/伊瀬友花を21−19、23−21で振り切り開幕戦に快勝した。

午後の部ではレゾナックと七十七銀行が対戦。昨季の順位が近いこともあり、上位をめざすためには落とせないこの試合で、先制したのは七十七銀行だった。山陰合同銀行の申昇瓚/髙崎夏実に対して、毛利未佳(上写真・右)/千葉美采が、髙崎に球を集めるなど徹底した攻めを見せて16本オール。七十七銀行が先勝する。

シングルスは七十七銀行の神山歩美(上写真)が、染谷菜々美を相手に第1ゲームを15本。神山は第2ゲームを奪われたが、ファイナルゲームは14−19のビハインドから5連続得点で追いつくと、最後は20オールから振り切った。七十七銀行は第2ダブルスを落としたものの、「開幕のレゾナック戦は必ず勝とうという気持ちだった。みんなが苦しい練習も乗り越えながらやった結果、2−1で勝てた。非常に大きい収穫だった」とは大塚麻衣監督だ。大事な開幕戦に勝利して、今後のリーグに弾みをつけた。
▼Jブロック
ヨネックス(1勝) 3−0 Cheerful鳥取(1敗)
保原彩夏/廣上瑠依②〔21−17、21−15〕0●石田有彩/生木萌果
仁平菜月②〔21−19、21−12〕0●辻田つかさ
櫻本絢子/関野里真②〔21−15、21−10〕0●石橋麻美子/ジェニー・ガイ


BIPROGY(1勝) 3−0 山陰合同銀行(1敗)
中西貴映/岩永鈴②〔21−19、21−15〕0●大澤佳歩/田部真唯
杉山薫②〔21−12、21−16〕0●三輪音巴
五十嵐有紗/中出すみれ②〔21−19、23−21〕0●伊藤朱里/伊瀬友花


七十七銀行(1勝) 2−1 レゾナック(1敗)
毛利未佳/千葉美采②〔21−16、21−16〕0●髙崎夏実/申昇瓚
神山歩美②〔21−15、16−21、22−20〕1●染谷菜々美
向井仁那/宮内公佳●1〔17−21、21−18、19−21〕②室屋奏乃/畑末真緒

取材・文/吉井信行
写真/井出秀人
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