10月16日に開催された大学生の個人戦日本一を決める全日本学生選手権(群馬・ヤマト市民体育館)最終日は、各種目の決勝戦が行なわれた。ここでは、各種目の決勝の戦いをレポートする。
準々決勝・準決勝レポート
(10月15日)
決勝の舞台に立ったのは、3年ぶり2回目の優勝をねらう宮下怜(明治大/上写真)と、1年生ルーキーの山田琉碧(日本体育大)。ともにスマッシュが持ち味という攻撃型の2人の対決は、第1ゲームを宮下が21−16で先制。山田にいい体勢でアタックをさせず、レシーブから落ち着いて自分のペースをつくり、得点を重ねていった。
第2ゲームに入ると、序盤から7連続得点を奪った宮下。強烈なスマッシュを叩き込んで、山田(上写真)にプレッシャーをかける。流れを引き戻したい山田も、秋から取り組んできたラリー勝負に持ち込みチャンスを探ろうとしたが、「宮下さんのショットの精度が、すべて自分より上だった」(山田)と連続ポイントをつかめず。後半もレシーブから得意のスマッシュにつなげただ宮下が、20−12でチャンピオンシップポイント。最後も豪快なスマッシュを決め、1年生で優勝を飾った2022年以来、3年ぶりにインカレ王者の称号をつかんだ。
優勝:宮下怜(明治大)
「決勝は、東日本インカレで一度負けている相手。相手のやり方とかプレーの内容を動画で確認して、スマッシュをどれだけ抑えるかが勝負の鍵になると思っていました。レシーブの部分でも、自分が優位に立ちながらできていたし、相手には〝打っても決まらない〟という印象をつけることができた。スマッシュをうまくかわしながら、自分の流れにもっていけたのがよかったです」
▼決勝戦(10月16日)
宮下怜(明治大)②〔21−16、21−12〕0●山田琉碧(日本体育大)

取材・文/バドミントン・マガジン編集部
写真/黒崎雅久
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